108 - 用語集③「COVID=小人説」
108(*107はこちら)
Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): 用語集③!
Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): もうちょっとフォーカスしていくわ。
doubles studio用語集③「COVID=小人説」
C: コビッドこびと説。
JC: おんおん。
C: 「人類が小さくなっていく」という所にフォーカスを当てる。
JC: 結構キーポイントだね。
C: そこ逸らさずに話してみよう。
JC: だから……結局「全体」が小さくなっていくんでしょう?
C: そう。
JC: 例えば、「40年くらい前にはここにはもっとデカい鮭が遡上してました」「もっとデカいヒグマが住んでいました」とか。それだけでもう分かるよね。生態系が壊れてる、人間が壊してるからでっかい熊が育たない……とかじゃなくて、熊ですら小型化してるんだよ、ということ。
C: うん。
JC: その事の方が重要。
C: 世界全体が小さくなってる。
JC: そうそう。それはおそらく「凄く大きなもの」が同時に繁栄している時でもある。全体が小さくなっている中で、何かは大きくなっている。それが何なのかを考えた時に、他の動物は別として、人間は何がでっかくなってるか、と考えなきゃいけない。大きくなってる「それ」を止めたい、悪い奴等はね。
C: ふん。
JC: 必ず拡大してるわけ、何かは。その拡大しているものを自己認識させたくない。今はそのプロセスの中にいると気が付くと、「思想」というのは膨張するわけね。それが困るんです。止めたい、でも止まんないよ。
C: そう。
JC: なぜかと言うと、死というものと向き合うきっかけを作ってしまったからね。絶対に人間の思想・哲学というのはどんどんと拡張していく。これは止まらない。いくら情報をコントロールしたって、無理なものは無理。
C: ふぅん。
JC: だから……100年前に出来た事が今回も出来るかと言ったら、多分無理なんじゃないかな。これも何の話だったっけ? ははははは。
C: それって、簡単に言うと二極化ってこと? 「てんで茶番」が通用してしまう極と、精神的・思想的に拡張していく極に分かれるの?
JC: 分かれていってますね。
C: それの割合が……。
JC: 8:2?
C: うぅん……。
JC: 日本みたいなそこまでの危機感とかリアリティじゃなくて、もっと手前で気付いて、新しい世界に向かっていく人達もいっぱいいるわけじゃん。こっちと違う場所、今まで「後進国」ってざくっと言われていた国々だよね。彼等の時代が来るわけだよ、当たり前だけどね。
C: うん。
JC: その彼等が考え出す世界が、必ずしも自分が考えているような理想の世界ではないかもね。それのギャップはある程度シミュレートしておかないと、新しい常識についていけない。
C: 旅で行くのと住むのとではね。
JC: そう。遠く離れてて価値観はまったく違うけど、ある程度は想像して、共有していないと……間に合わないよ、と自分は思う。ある程度のルーズさとかタフさがすごく必要になってくる。日本的流儀だけでは処理できない。
C: 日本と世界のアメリカナイズが止まって、世界ごと日本化ととれる部分もない?
JC: うん。
C: 例えば「Yes/No言わない」とかさ。「へい」みたいな。「どっち?」みたいな世界観があったと想像すると……「はい」「いいえ」ってYes/Noの訳語で、英語の日本語という話をどこかで聞いたことがある。確かにな、と。
JC: あぁ、だね。
C: もっと曖昧な世界があった?
JC: と、思うよ。アンニュイだよ。
C: でしょう。ある程度歴史を信用しないといけないけど。ははは。
JC: アンニュイって日本の美意識なんでしょう?
C: 多分ね。余韻みたいな。多分そう。
JC: そこに手が掛かるほどの言語的能力が……。そういう意味で言うと、もうちょっと「言葉」だよね。言葉の領域を楽しめるようになると、人間との関係も一人一人が見えてくると思うのね。言葉を通して関係が生まれている、という当たり前の事を見直す必要がある。その延長線上にテレパシーみたいなものがあって、共鳴・共感があるわけで。
C: うん。
JC: その発端となるきっかけみたいなものってやっぱり言葉だから。テレパシーに向かう、直感に向かう手前に言葉がある。その「きかっけ」の重要性にもうちょっとみんなが目を向けていくと、感情が豊かになると思う。感情が豊かになると毒も抜けていくと思うよ。
C: そっか。
JC: 落ち着けた、無理やり。ははははは。解毒のね、オチですけど。
ネフィリム、木、宗教
JC: あんまり本読むもんじゃないね。
C: そう。
JC: この頃ちょっと本読むようになっちゃったから、言葉が……。はははは。
C: 本難しい。子供に読ますか、というのは相当難しい問い。
JC: 自分は読んじゃったからね。
C: わたしはほとんど読まなかった。全然読書家じゃない。
JC: ははは。
C: ほとんど読んだことない、今も。
JC: はははは。意外だね。映画もあんまり観たことない?
C: あんまりない。
JC: ははははは。
C: 後天的な趣味。育つ過程で自然とあったものではない。どっちもね。
JC: あぁ。
C: だからあんまり身に付いてもないし……。
JC: くくく。かなりそれで構成されてるよ。はははは! 埋め尽くされてますよ、というくらい。
C: 後天的にね。遺伝子改変されたようなもの。
JC: はははは! なんか打っちゃったのね。
C: だから、「COVID=小人説」というのは、もう出来てるからっていう。
JC: うん。
C: わざわざやんなくてもそんなことくらい出来てる。既に小人だし、既にデジタル、既にシミュレーション。
JC: うんうん。
C: そこからだよ。そこから始められる? というのが今必要なハートの強さで、内的動機が試されてるシチュエーションであり……まあ、世界の目的が見つかるのはこれからだろうなぁ、という感覚ですよ。
JC: あん。分かり易いね。
C: でしょう。
JC: 今の話でちょっと思ったのは、例えば小人症の人達ね。ドワーフの血脈を受けてる人達。
C: 今の有名人だとピーター・ディンクレイジさんとか。
JC: うん。とかって、差別されながらもちゃんとポジショニングがあって、現代でも存在するじゃん。でも、デカすぎるやつは隠されてるよね。これも分かり易くない?
C: その話でいつも思うのが、どっちも「ネフィリム」と言われるよね。
JC: うん、一緒だからね。そこが一緒なんですよ。面白いよね。はははは!
C: そうなんだよ……。
JC: 昔からある文化なんだよ。どの昔か分からないけど。サーカスでも絶対出て来るでしょう?
C: うん。
JC: 木がでっかかった話とかと一緒でしょう。いっつもそれを思う。どんどん小さくなっていく、というのはどういうことか。山歩いてたら分かるもんね。ここにズーン! と立ってたんだ、と思うだけで世界の変遷が分かる。そういうことなんだな、ってね。
C: うん。
JC: そりゃ……フラットだろう、と思う。はははは。その順番。もし円形・球体だったら、ばかでっかい木なんて絶対存在しない。球体説だから木が今小さいのにも納得いっちゃうのよ。中心に重力があって引力があると思ってるから、今の木の高さがみんなの脳みその中で成立する。どかーんと真っすぐばかでかい木が立ってたら、絶対フラットだと思うでしょう。
C: 確かにね。
JC: そういうことなんですよ。「そのターンに今いる」ということは受け入れた方がいいわけ。「なんだよ、こういう支配の仕方!」とかじゃなくて。もっとデカいターンの中の一部だから。
C: そうそう、まさにそれ。
JC: そこの話をしてる場合じゃない、と言いたくもなる。
C: そこがね、
JC: 最近の陰謀論にうんざりするのもそこでしょう?
C: 面白くない。
JC: そういうことです。
C: 暗いし。
JC: そう。そういうことを言ってる。もっと面白いんだよ。このターンにいることを楽しまないと、もう話になんない。
C: 「コビッドこびと説」はまあまあちゃんとしてたね。
JC: してたね……ほんとか? はははは。意味わかんないと思う。
C: いやぁ、ちゃんと話せた。
JC: 支配はあるよ。あるけど、それに支配されているようじゃ何も見えない。支配があって、そこが……それこそ「神が創りし世界」なんだ、というサイズで見ないとなんにも分かんないよ。
C: うん。
JC: やっぱりいるの、神。それが織りなす世界にいるわけだから。神は別に「自分を崇拝しろ」と言ってるわけではない。
C: 創っただけ?
JC: 創ってみました、ということだから。やってみたけどどう? ということ。
C: そういう意味で「シミュレーション」とわたしは言ってみてますよ。
JC: うん。
C: そこからしないとね、自分でね。
JC: と思うけどね。
C: 幼稚化された神を求めると……全知全能の神がなぜ救わないのか、という。
JC: そう、そんなこと神だって知らない。自分が知らないのと同じように、神も知らない。
C: 同じことを真逆にとると、この悲劇すらも神からのギフトだ、という突き抜け方もあるでしょう?
JC: あるなぁ。
C: どっちも極端だなと。
JC: そういう意味で言うと、もうちょっとミニマリストであれるとね。やっぱりイコンがマズいんだよ。あれが一番やっかい。
C: 偶像崇拝?
JC: うん。それをコントロールして「宗教」という概念を作ってきた。それやめましょう、は難しい。みんな天皇すら信じてるんだから……はははは!
C: またそこに帰るんだ。うぅん。
JC: くくく。やっぱり宗教の複雑さってまだまだあるんだろうな。
(つづく)
2023年1月22日 doubles studioにて録音
ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)
#doubles_studio_talk でトーク部分を一覧表示できます。
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