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動物園🦒水族館🐬は好きですか?
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私のXアカウントのイラストアイコンのモデルになったイルカちゃん。
5年程前に遊びに行った場所で、とくに仕事もせずにひとりで泳いでいたのです。かなり至近距離でなんの柵もなく見ることができました。手を伸ばせば触れられたでしょう。
2枚目の写真(下)では、私を認識している様子がわかります。
この日は看板もなく、スタッフもいない状態でのんびり過ごしていて、なんとなく機嫌はよさそうでした。
そういえば、このこはいまどうしているかと思って調べてみると、まだ現役で働いていて(推定30歳すぎている)お金を払えば会えるようです。アイドルみたいだな。高齢なので早めに会いに行きたい……。
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行方を調べていくなかで、どうやらこのイルカのことを書いたと思われる記事を見つけました。
記事の筆者は、このイルカが放置されていた当時の事情や泳いでいた様子を悲壮感を滲ませて記述していました。
関係者ではなさそうなので、真偽のほどは不明です。
それによると、このイルカは元は野生の個体で、仕事をさせるために捕獲されたと。そして、繁殖に使われていて雌とむやみに交わることを避けるためひとりにされていると。
その方が見たときには悲しそうに仲間を求めて鳴きながら、おかしな挙動をしていたと。
私は記事を読んでとても動揺しました。
しかし、そのあとすぐにこのイルカちゃんやほかの動物たちの運命について考えはじめたのです。
私の夫は「見ていると動物がかわいそうな気持ちになる」という理由で動物園が好きではないと言っています。
上に挙げた記事の筆者も、動物愛護を訴えていて、ヒステリックではなく、至極真っ当な主張をしています。
人間の勝手な都合で狭いところで不自然な生活をしている動物たちが日本にはたくさんいます。
私は一年前に19歳まで毎日ごはんを食べて元気に生きてくれた愛犬を亡くしました。ブリーダーのところから来ましたが、どんな環境で産まれた仔なのか詳細はわかりませんでした。
ペットビジネスも同様に人間の都合で、売れる個体を量産して悲劇が日々起きているのを見聞きします。
ただ、命を産むことすべてが悪ではないのですよね。
「命は循環するもの」
哺乳類は家族愛だとか、使命だとか、果たすべき役割だとか、後で考えて意味づけしがちだけれども、実際のところ私たち人間もゴキブリも、土や海水と同じでなぜかそこに在って、湧いて死んで消えていくただの粒ですよね。
イルカちゃんは悲しそうに見えた。
トラは退屈そうだった。
オオカミは仲間がいなくて寂しそうだった。
たしかにそうだけど、それに意味づけしてるのも人間の勝手な思考です。
気持ちを訊いてみたら、意外とそうでもないかもしれない。
『毎日ごはんおいしいし、ショーは気分がスカッとするし、練習は怠いけど正直「生きがい」ですらある』
とか思ってる可能性や、そういう個体もあると私は思います。
残念ながら反対に、狭く変わり映えしない環境で明らかに精神を病んでいる挙動の動物も見たことはあります。
だからと言って、生体を観覧するのを直ちに中止して、というのはあまりにも性急でしょう。いま生きている彼らをどうするのか。
日本の経済状況を考えると、
怖ろしいことですがそのうちに動物園や水族館は順々に閉まって行くことだろうと思います。
動物のことを考えてではなく、人間の都合で。だって、米がない、とか言っているくらいですから。
私は一度、捕らわれてしまった動物たちは最後まで面倒を看るしかないと、当たり前だけど考えています。
かわいそうな様子だったとしても元の環境には返せないから。
愛されていないように見えてもスタッフさんたちはかなり手をかけていると私は思います。
むやみに繁殖させない措置も仕方ありません。
世話しきれないほど増やしてはいけませんから。
だから、むしろ動物たちが生きて働いている間は、できるだけ会いに行ってお金を落としてあげるべきだと思っています。
彼らを愛して世話してくれているスタッフさんのお給料と設備費維持費を回さないとなりませんから。
改装工事のために閉めている水族館でマンボウが体調不良になったとか、来館者の減ったところの展示のチンアナゴの様子がおかしいなどというニュースを見たことがあります。
人間は自分勝手で環境破壊ばかりしているとんでもない哺乳類ですが、
「興味を持って見る」
というエネルギーを放出しながらほかの動物に接触します。
それが動物にとって少しばかりの活力になっているのではないでしょうか?
目に明らかにわかるものではありませんが、小さな魚も大型動物も、それを感知しながら、多少なりとも「喜んでいる」のではないかと思います。
愛の反対は無関心なのですから。
以前、私が子育てに悩んだときに相談に行ったスピリチュアルヒーラーの村田のりみちさんという面白いお兄さんと動物園に行こうという企画がありました。私は参加しなかったのですが、彼が亡くなってから行けばよかったと思いました。
動物の気持ちを訊きながら、園を一周したそうです。
きっと動物それぞれに皆、違う考えを持っていたことと思います。
私はアニマルコミュニケーターではありませんが、ほんの少しなにかを感じることがあります。人間と同じで彼らにも個体差があって、私たち人間に興味を持ってエネルギーを出していることがよくわかるのです。
卑近な例を出しますと、道端のカラスに挨拶すると彼らはとても興味深そうにこちらを見ます。
「私に用ですか?」と驚いて。
道をあけてほしいときは言葉でそのように伝えると、少し避けて私を見ながら待っています。何も言わずに通れば怖がって遠くへ逃げるだけです。
動物にも意思はあります。人間に興味があるのです。
長くなってしまいましたが、私は動物に興味をもって接近することを止めるべきではない、と考えるようになりました。
「かわいそう」という理屈で遠ざけてはけっきょく「かわいそうな亡くなり方へ静かに誘導する」方向へ向かうからです。
むやみに繁殖させるのには反対ですが、産まれた以上はどんどん愛でてやればいいのです。
だから暇そうな動物園や水族館へまた行きます。
覗いてくれたあなた、ありがとう。
不定期更新します。
質問にはお答えしかねます。
また私の12ハウスに遊びにきてくださいね。