Coup (クー) の楽しみ
ボードゲーム「Coup(クー)」の楽しみについて言語化してみる練習。
Coupでは最後の一人にならなければならない。ところが最後の一人になるためにはまず最後の二人のうちに残らなければならない。
最後の二人に残るためと、最後の一人になるため。このための作戦はいくつも立てられる。勝ち方がたくさんあり、戦い方がたくさんあるのはいいゲームの証拠だ。カタにはめればいい、という考え方はこのゲームにはなさそうだ。なぜなら他のプレイヤーの状況次第で修正していかなければならないから。だから他のプレイヤーがどのような行動をしたかを把握して、何を考えているかを想像しなければならない。そして何より、自分がどう見えているかを考えなければならない。
それで正解を出すのは本当に難しいことで、1ゲームすべてを思い通りに運べることはない。しかし毎回考えて手を打てば、的中することもある。正解を得るのはいつだって嬉しいし、正解じゃなかったと知ることもまた楽しい。
人狼ゲームに代表される正体隠匿系ゲームからノリや勢いを抜き去ってゲームとしての楽しみだけを抽出するとCoupになるのだと思う。正体隠匿系ゲームでどうにも情報を整理しきれず勝てない人には、訓練としてCoupがおすすめだ。
情報を集めて整理する。相手の視点に立って考える。そういう頭の運動を、たった15枚のカードを覚えるだけでプレイすることができる。
さあ、Coupをやろう。