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水は海に向かって流れる 読み直し 感想

先日、最終巻の3巻が出て感想を書いたのですが、改めて1巻から読み直しての感想です。ネタバレありますので、ご注意を。少しスペースをあけますか。






読んでいる時、特に1巻を読んでいるときは「家族のカタチ」の話になったりするのかなぁと思ったのです。W不倫のお互いの子が会うっていうなかなかドロドロした関係性の話ですから。それを不思議なテイストとギャグを散りばめた作風ですすめるのが、田島列島さんらしいのかなと。

でも、それが最終的にその子同士がくっついちゃったんだよね。それが「うーん、そういう結末かぁ」って。で、なんでそれが自分の中で受け入れられないんだろうって読み直しながら考えたのです。

自分の中の結論としては特に主人公の父親(W不倫の片方)の考え方が全然好きじゃなくて受け入れられなかった。最初から最後まで。で、こういう言い方もなんですが、結局主人公、直達も同じなんですよね。

2巻の中盤でみんなが過去のことを知った段階で、終わりにできたはずなんです。でも、直達がもうひとりの主人公、榊さんにずっと何かしようとしていた。それって、どうしても父親と同じに思えてしまうんですよね。

作品としては、それが榊さんが母親と会って、過去を捨てることになった。ということになり、まぁそれも縁で主人公二人がくっついたということなんだろうけど。

直達が、将来、榊さんじゃない人に「何かしてあげなくちゃ」って思って結局父親と同じ様になるのでは?って思ってしまったんだな。それがなんか、この結末を自分の中で良いものとして受け入れられないということなんだろう。

楓ちゃんと、藤浪さん、特に藤浪さんがいいキャラだったなぁ。それが救いだ。

落ち着いたら、他の人の感想も読んでみよう。自分の見方も変わるかもしれないし。


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