オリンピック放映権をIT企業が買う日も近いのか
ウォーキングしていて、公園の花壇にひまわりが咲いているのですが、ひまわりって一つの茎に一つの花っていうイメージでした。でも、ヘッダー画像みたいに、一つの茎に小さいひまわりがいっぱい咲くタイプもあるんですね。
そんな暑い日々が続いて、オリンピック真っ最中ですね。もう、終盤か。今度の日曜日8日までなんですね。で、そのオリンピックの放送について、TBSの安住紳一郎さんが、舞台裏をラジオで語っていました。
放映権が無いと映像が公開されない
これは昨日の放送だから、聞けるならぜひradikoで聞いてほしいですが。いろいろ興味深い話を、安住さんだから面白おかしく話されている。その中で「そうなんだ!?」って思ったのはこれ。
実はオリンピックをテレビで見られているっていう国民は地球上では少数派ですもんね。そのオリンピックの放送権料を払えている国、払えている放送局を持っている国しか見られないということなので。自分の国の選手団が金メダルを取ってる姿を残念ながらテレビでは見ることができず、週刊誌とか新聞とか、あるいは通信社のニュースだけで確認しているっていう人たちも多いわけですよね。
ああ、なるほどねぇ。で、なんでそんな放送権料が高いのかっていう話は、こういう側面があるからとのこと。
元々はね、お金を税金で負担しないように、そうやって商業ベースで。
税金を投入することなく、スポンサーの人たちからのお金でオリンピックが運営できたらいいなという趣旨で、ロサンゼルスオリンピックですか。1984年。なので税金を投入することなくできたということで成功ってなったんですけれども。そこから今度はちょっとね、歯止めが利かなくなったということですね。ロサンゼルスオリンピックの前の前の大会が税金を投入して大赤字になっちゃったんで。開催都市に負担にならないようにスポンサーの人にお金を出してもらって運営できたらいいですねって言って始まったのが今は少し、批判の的にされている商業主義オリンピックっていう風になっちゃったということですね。
まぁ確かに問題というか課題もあるけど、2000年ぐらいまではきっと悪くなかったんだろうな。でもまぁ、ここまでネットが普及してきたことを考えると、単にその国の放送局で放送するっていうだけは無理が生じてくるんだろう。
アメリカでの視聴率問題
で、そのテレビでオリンピックを見るってことに、無理が生じているのがまさにアメリカだそうで。
ギリギリまだ聞けますね。まぁ、多少批判的な部分もあるから、話半分的なところもあるけど、こんな感じ。
(町山智浩)やらないですよね。でも、お金を一番出してるのはNBCだからしょうがないということもあるんですけど。そのNBCがお金を今後、出せるかどうかわからないんですよ。
(赤江珠緒)と、言いますと?
(町山智浩)視聴率が下がっているから。
(赤江珠緒)そうなんだ。
(山里亮太)そんなに下がったんですか?
(町山智浩)38パーセント、下がったって。2016年に比べて。
(赤江珠緒)あらーっ!
(町山智浩)で、その理由っていうのは「東京オリンピックだから」っていうことではないんですよね。アメリカではテレビを持ってる人自体が減ってるんですよ。
(赤江珠緒)ええっ?
(町山智浩)テレビのモニターは持ってるけれども、テレビ放送を受信していないっていう人が多いんですよ。
(赤江珠緒)そうなんですか!
(町山智浩)インターネットがあるから。だからNetflixとか配信とかを見るためにテレビモニターを使ってるけれども、いわゆるテレビ放送を受信していないっていう人がすごく増えてて。特に20代ではテレビ放送を受信している人は34パーセントしかいないんですよ。アメリカって。
(赤江珠緒)うわーっ。
(町山智浩)いないんですよ。つまり、自分がなにかを見たい時に自由に見れないから。テレビって時間が決まっていて、そこで見るじゃないですか。もう完全メディアとしては時代遅れなんですよ。
ちょっと長い引用になってしまった。日本はまだここまでじゃないけど、まぁこれは実感としては分かるところはある。
放映権はガチガチで、DAZNはもとより、当然YouTubeとかでも基本的にはやっていないですよね。日本だだとNHKが一部を切り取って流して入るけど。それは今回は仕方ないとして、次の大会はどうなる?って思いますよね。
NetflixやGoogleが放映権を買う
まぁ、Netflixだと有料チャンネルだから、一応広告で見ることができる、YouTube、つまりGoogleが今の所望ましいと思うけど、仮にYouTubeが放映権を買ったらどうなるかね?
先程の町山さんのNBCがIOCの収益の73%を出しているっていうのがあるのですが、それなら多分Google出せるよね。
Googleが完全独占放映権に近い形でお金出したら、YouTubeでオリンピック見ることになるんだけど、そうすると最初に書いた「放映権を払っていないところは見ることができない」っていうのも解消されそうな感じだよね。
そうなったら、普通のテレビ局では、視聴率があまり稼げないだろうから、お金出さないだろうね。見る環境も大きく変わりそうだし。
IT企業が放映権を買うって割と今の時代では良いことに感じるけど、どうなのかなぁ。