PLETHORA MAGAZINE
数年前、とある山奥のデザイン工房兼ギャラリーショップで特大のテーブルに並べられたこの大きな雑誌をみつけました。
日々更新されるSNSには楽しい投稿や奇抜な動画、様々なニュースや報道にあふれています。そんな時代だからこそあえて今回紹介するのは触れて感じることのできる雑誌
[PLETHORA MAGAZINE ]
伝統的な印刷技術に対する深い愛情から生まれた出版物で、最も芸術作品に近い雑誌と称されるデンマーク発のアートマガジンです。
様々なテーマを世界各国の作家や歴史的な資料を公式にキュレーションし、独自の切り口で特集。平凡な現在とは違った人生物語、アートに関する美学、哲学を中心に特集されていて、時間やトレンドに左右されることのない普遍的なもをクローズアップし読者に様々な物語をイメージさせてくれます。(ちなみにストーリーは英語なのでよく調べながらでしか理解できませんが^^;)
issue#8より
SANTERI TUORI
BUBBLES / TOMAS SARACENO
HENRIK CAPETILLO
NEWTON GULICK
ヒンドゥー教寺院の伝統的な印刷技術に対する深い情熱からうまれた印刷物で、おもに美術書に特化した印刷工房で生まれた雑誌なので額装すればアートとしても成り立ちます。そしてポスターサイズ(縦70×横50)という雑誌の概念を覆す大きさ。
年に1度しか発行されず初版のissue#1 issue#2は現在では高額で取引される程の熱狂的な人気を得ています。
100%理解できなくても感性のアンテナをはり、この大きな雑誌のページを1枚ずつめくれば、その圧倒的なビジュアルを眺めるだけで新しい発見があり想像力を掻き立てられる。そんな時間と空間を体感できます。
ちなみに私が得に惹かれたのは先ほど紹介した
issue#8 重量の起源である重力、そして無重力、形あるすべてのものの中に存在する気泡に着目し科学的かつ哲学的な見地から編集
もう一冊は issue3 人間の文化と自然の基盤を通してゆっくりと旅を続けている、、
Beth Moon
こんな大きな雑誌をめくり、ゆったりとした時間を全身で感じてみるのはいかがでしょうか?
written by S.MASUYAMA