マガジンのカバー画像

文学論・文芸論・サブカルチャー論

12
運営しているクリエイター

2018年11月の記事一覧

『永遠のドストエフスキー 病いという才能』/中村健之介

主題…ロシア文学の巨塔として知られるドストエフスキー。彼の作品は、人間の「病い」を表現し、その「病い」という観点から人間の本質を巧みに描いたとされている。ドストエフスキーにおける「病い」に着目し、彼の著作の作風や理念に触れる。

1章ではドストエフスキーの作品に見られる「病い」の位置付けとその意図について論じられている。
中村氏によれば、ドストエフスキーは自身の作品の中で「病い」を丹念に描いてきた

もっとみる