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東新潟駅 自動改札更新

既に5カ月前のこととなってしまいましたが、自動改札機の更新工事の様子をまとめて記事にするような人はいないと思いますので(ましてや東新潟駅など、桁違いに利用者の多い首都圏各駅と異なり目撃談、記録者も少ないと思うので…)、時間を見つけ次第こちらの方でまとめさせていただきたいなと思っていました。

JR東日本/新潟支社における自動改札機更新概要

近年、JR東日本では自動改札機の更新が進んでいます。単純に、既存機種の老朽化による取り換えという面もあるかとは思いますが、どちらかというと次世代の乗車システムとして構築が進められているQR乗車券に対応した自動改札機を増やす意味合いの方が大きいかと思います。

そんな自動改札機の更新工事ですが、新潟支社管内では新津、寺尾、新潟大学前、小針に続き東新潟駅が5例目だった模様です。首都圏のみならず、東北本部の駅でも新型自動改札機へ更新済みの駅は結構な数があった記憶で(主に青森,盛岡地区のSuica導入による関係のものだったと記憶)、恐らく新潟支社は結構遅めの方だったのではないでしょうか…

新潟大学前駅の自動改札機更新工事もその手法が面白かったのですが、私はそちらの更新工事に関する確認をしていませんし、今回の主題からも大きくそれるので割愛いたします。

東新潟駅 自動改札機更新

東新潟駅入り口に掲示された自動改札機更新に関する張り紙

2024年8月中旬頃、東新潟駅の入口扉にこのような張り紙が掲示されました。要点を以下にまとめたいと思います。

施工期間:2024年8月20日初電~2024年8月30日終電
備考:仮設改札を待合室に設置のため、待合室利用不可

注目したいのが仮設改札を待合室に設置するという点。
当初、私は「たかが自動改札機の更新に期間は掛けすぎだし、仮設改札を設置するほどのことなの?」と思っていましたが、どうやら改札機の下の配線工事やらがあるので、置き換えてポン、というだけの単純な作業では無いようでした。

改札機更新工事前

参考資料として、更新工事前の写真をこの章で掲載したいと思います。
それ以上でもそれ以下でもない章なので、先に更新後の写真を見たいという方は飛ばして下へお進みください。

改札外から見た更新前自動改札機(全景)
改札外から見た更新前自動改札機①
改札外から見た更新前自動改札機②
窓口脇にもお知らせの張り紙…

更新前は、自動改札機の台数にして4台、レーンの数にして入口側出口側共に2レーンづつ、という構成でした。
(すみません、改札内から見た側がわかる写真を記録していなかったのでGoogleさんで探してみてください…)

改札機更新工事中

駅入口付近

工事期間中は駅の入口にも更新工事に関する張り紙が掲示され、カラーコーンやブルーシートといった、いかにも工事らしい道具が目立っていました。

工事中の本設スペースと仮説改札機のある待合室

工事中は駅を入って右手にある待合室部分が解放され、奥の仮設の自動改札機までの導線が確保されていました。また、普段はこの待合室は改札内となっていますが、工事期間中は改札外として扱われていました。さらに、今回は導線部分となっているため解放されていましたが、待合室と改札前を繋ぐ締め切りの扉に背を向けるようにして設置されていた木製の長ベンチは撤去されて無くなっていました。ちなみに、その長いベンチは工事終了後にはJR東日本標準型のベンチに置き換わっており、今回の改札更新工事をきっかけとして、撤去・処分されたものと考えています。

普段改札機が設置されているエリアではなにやら床面のタイルが剥がされ、工事が行われていました。有人改札通路は工事期間中は常時解放されていた印象で、作業員の人が常に居るとはいえ、結構ガバガバなんだなと…

待合室から見た仮設改札と更新工事の様子

事前告知の張り紙では、「待合室は使えないのでホームのベンチを使ってね」的な内容と読み取れましたが、普通に待合室にもベンチが残っており、普段より数が少なくなったとはいえ、いつも通りに使えました。
東新潟駅は元々ベンチの設置数も多いので、工事期間中もさほど問題にならなかったものと思われます。

改札外から見た仮設改札機①
改札外から見た仮設改札機②

仮設自動改札機についても見ていきましょう。

てっきり、仮設改札機は東新潟駅に元々設置されていたものが移設されて使われる、だとか、本部から仮設用の特殊なものを持ってくる(長岡花火時の長岡駅臨時改札みたいなものや、それこそ新潟大学前駅で仮設改札として用いられたJR東日本標準簡易リーダーみたいなものを想像した)ものだと思っていましたが、まさかの新型。確かにこれはこれで当然な流れか、とも思いますが、初めて見たときは驚きましたね。

台数や、配置、自動改札機のバーがダミーなことを考慮すると、更新工事後に本設用として用いられた個体と同じものと考えるのが自然な流れかと思います。したがって、仮設改札の時点で新品のものを持ってきたと考えることができそうです。

改札内から見た仮設改札機
改札内から工事中のエリアと仮設改札を入れた写真

改札機更新工事後

改札外からみた自動改札機
改札外から見た更新前の自動改札(全景)
(再掲,比較用)
改札内から見た自動改札機

というわけで、更新工事が終わった後の画像です。

最近JR東日本が設置しているごく普通の新型自動改札機に更新されました。
強いていうとすれば、東新潟駅はバーなしのタイプが採用されたところですかね。

余談ですが、バー無し自動改札機、確かにバーがあってもなくても不正乗車する人はするのでしょうが、大規模駅よりも小規模駅の方が心理的に「誰も見てない」という感情がはたらきスルーする人が多いように思います。(私だけですかね…)大規模駅の方が人目も多いのでそういった感情が働かないような…センサーが光ってる理由がわからなくて困惑している人も駅員を頼れば良いだけですし…

【更新前と更新後の比較】
・改札機台数は変わらず4台
・レーン数出入り共に2本づつは維持したものの、全体的には1本減少(出入りがすべて共用になる)
・改札機全体がやや改札内側へ移動

更新前の改札機は3レーンあったため待合室方向ギリギリまで改札機が詰められていましたが、更新後はゆとりをもった形になり、待合室側には新たに長さを調整するために柵が設けられています。

今回の更新工事では、全体のレーン数は減ったものの改札台数、出入りレーン数の数はいずれも現行維持となりました。
利用者的には出入りレーンが分かれていると出る客と入る客がブッキングすることもなくありがたく思うのですが、ICリーダーや改札機そのものの台数が減ったわけではないため、運営・管理を行うJR東日本側にどのようなメリットがあるのか私にはわかりませんでした。もしかしたら、配線絡みで利点があるのかもしれないと思うだけで精一杯です笑

以上で、東新潟駅の自動改札機更新に関する記事を終わりにしたいと思います。ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

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