家族写真しよう! Vol.04
「おうち時間」の家族写真。楽しみ方[Ver.1]
外出ができない日々。そこにある写真で自分だけの物語をつくってみませんか?
そんな写真の楽しみ方を今回お伝えします。
はじめに
「家族写真しよう!」なので、今回はテーマは家族です。
その家族をテーマにたくさんの写真を選んだり、並べたりしながら物語を作っていきます。
家族をテーマにといっても、家族みんなで一緒に写っている記念写真も家族写真だけじゃなくて、家族旅行に行ったときに撮った風景も家族写真の一部としてカウントしてください。
家の中で撮った、、というか撮れていた写真、一人で写っていても、ブレている写真も家族写真としてカウントしてください。
プリントでもデータでもOK
自分が撮影した写真以外も集めてください。過去に撮られた写真、誰がシャッターを押したのかもわからない写真。自分の手元、家の中にある写真であればOKです。
ネット上にある他人の写真データはNGです。
可能な限りプリントしてある写真が望ましいですが、データでもOKです。
ただし、データの場合はカメラの中からパソコンに一度保存してください。そして、写真をなるべく大きく見えるようにしてください。
自分だけの物語づくりをはじめます
1:たくさんある写真を時系列に並べてみましょう。
この時、集めた写真全部を並べます。重複があっても外さずに全部を並べます。
時間、時代が微妙にわからないものは、写っている写真の中にあるものを見ながらだいたいの時系列を考えてみてください。
2:並べた写真を見て自分の中に出てくる言葉を探してみましょう。
見ていると、家族の傾向だったり、家族の中の誰かに注目していたり、思いだしたことがあったり、そこに何かしらの感想があると思います。
その感想を、一度紙に書いておきましょう。
3:感想を書いた言葉に基づいて写真を選んでいきましょう。
重複していた写真を省いたり、2で書いた感想とは違った印象の写真を省いたりしていきます。
4:誰に伝える物語かを考えてみましょう。
自分以外の家族に見せる。自分で楽しむ。家族以外に見せる、家族になって欲しい大切な人に見せる。子供が大きくなったときに見せるなど、誰に伝えたい物語かをここで考えてみてください。
5:再度選びましょう。
3で選んだ写真から、4で考えた誰にをプラスして再度選んでいきましょう。
誰にを考えると、また省ける写真が出てくると思います。
逆に、3で省いた写真の中から、必要な写真があるかもしれません。
6:時系列ではなくて、違った並べ方をしてみましょう。
2で書いた感想の言葉を再度読んでみて、4の誰に伝えるかを心に留めた上で、残った写真をより印象的になるように、起承転結を考えながら写真を並べてみましょう。
1〜6までの工程を進めていくと、写真をつかった物語が完成しています。
1〜5まででも大丈夫です。時間軸というだけでも起承転結が仕上がっていたりするので。。
物語を写真で紡ぐ楽しさ
今回書いた工程は、写真家が作品を写真集にまとめたり、写真展を開催する為の写真を選ぶ作業に似た行為です。
大きく違う点は、そこにある写真で物語をつくった今回の手法と、まだ無い写真を撮りながら物語を作ることが違う点かなと思います。
ただ、そこにある、家の中にある写真を集めて選ぶことで物語を紡ぐことが可能です。
そして、この方法で一人でおうち時間を楽しむこともできますし、家族全員で集まって、一つの物語をつくるのも楽しいと思います。
一人の時は、伝えたい誰かの事を大切に思いながら、物語を紡げば、その時間も見てもらう瞬間も幸せを感じることができると思います。
家族で物語を紡いでいけば、写真に写っている時代の思い出話から、将来の事までいろんな事を話すコトのできる幸せな時間が生まれるはずです。
そして、将来改めて家族全員でその物語を見る時に写真と、つくっているときの思い出もあわさって幸せな時間が訪れるでしょう。
ぜひ、おうち時間が長い時に、家族写真で物語を紡いで、アルバムにしてみたり、データでスライドショーをつくってみたりしてみてください。
ちなみに今回の表紙写真は
サスキア 鈴木理策
Saskia | Risaku Suzuki
リトルモア, 2000
この写真集をテーブルにおいた写真でした。
なぜこの写真集の表紙にしたのかというと、写真家がロードムービー的に友人の結婚式を撮影した幸せにあふれた写真集で、家族の物語として好きな写真集だったので。
みなさんも、ロードムービー的に物語を紡いでみても面白いかもしれません。
最後に
「いつでも、今日に戻れる。」
「家族写真しよう!」
私が経営しているDot.Graphとしては「私たちは関わる全ての人たちに寄り添い 幸せを創りだします」という使命の元に、出会うお客様ひとりひとりと向き合いながら家族写真を通して幸せを実感する為の機会を作り続けていこうと思います。
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