劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン サウンドトラック track19ー29を妄想しながらどっぷり聴いた(ネタバレあり)
前書き
・初投稿シリーズです。不慣れ多いです。よろしくお願い致します。
・画像引用は 公式Twitter配信をお借りしています。
・間違ってたらごめんなさい:絵の場所(絵コンテがない)、用語、英語訳、耳コピ楽譜、もちろん分析も。m(_ _)m
・ライナーノーツ、公式挨拶諸々、基本引用ゼロです。聴こえたがままに。
・参照音源としてiTunesリンクをはりましたが、抜粋プレビューなのでサウンドトラックに準拠した時刻表記とは乖離します。フルサイズ・円盤を購入お願いします。
・2021/08/30 公式Twitterのオーケストラコンサート配信から画像引用追加
track19 Hymn to the Sea Pt. 2(海への讃歌 2)
ロ短調 B-minor
鐘の音がくすんでやや濁っていて、田舎な感じがする。
冒頭の、音が↑上がって また↓下がって、の音形は trak4 pt.1と似てる。
まあとにかく重苦しく悲劇的。
(絵は本予告から借用 ↑)
track20 Beyond These Waves(波を超えて)
ト短調 G-minor → 嬰ト短調 G#-minor
0:00:ピアノの心躍るような弾むような音形なのに不安いっぱい。
0:32:強引に半音高い 嬰ト短調 G#-minorへ転調、この調は track7以来。そう、ギルベルトに会いに行くのだ。カモメの絵がかっこよかったところ。
「たーーーりらーりたーーーりらーり・・・」One Last Message 第1旋律の変形短調版、とうとう出てきた。このあと頻繁に出てくるので覚えておこう。原曲からひねられているのと短調が故に、Inconsolable (慰めようのない・悲しみに沈んだ) をも想起する。思い詰めた旋律 とでも呼ぼう。
1:00:冒頭を繰り返すが、調性は 嬰ト短調 G#-minorのまま。向かっている途中 → たどり着いた 感。
track21 After All These Years(幾年の後に)
ホ長調 E-major
0:26:「たーーーりらーりたーーーりらーり・・・」One Last Message 第1旋律の変形長調版。これも覚えておこう。断片がぱら、ぱらと現れて 0:42ついにつながった旋律となる。感無量感。感無量・万感の旋律とでも呼ぼう。つかの間の平穏とぬくもり。
1:24:ビオラの単音からのブリッジ・クレッシェンドは 鳥肌もの。
track22 The Hardships of Gilbert Bougainvillea(ギルベルト・ブーゲンビリアの苦悩)
ヘ短調 F-minor
曲名が「The Hardships of Gilbert」ではないこと:Bougainvilleaがついていることへ思いをはせてもよいだろう。
0:18:イングリッシュホルンが 郷愁懐かしみを感じる。
0:31:One Last Message 第1旋律の変形短調版。思い詰めた旋律。ほいさっそく来たよ。
2:22:やさしくメインテーマの断片。ぽつぽつと話す様子に似合っている。
track23 The Heart Quivers(胸が打ち震える)
嬰ヘ短調 F#-minor
0:00:繰り返される 無限ppから入ってクレッシェンドしていく奏法が印象的、胸が痛む様子。
0:37:ホルンに One Last Message 第1旋律の変形短調版:思い詰めた旋律 の断片が途切れ途切れに。なんで?・・・なんで?・・・と音が語っているよう。
1:06:オーボエなどにメインテーマが出そうになっては途切れる
track24 Tears in the Rain(雨の中の涙)
ホ短調 → 嬰ト短調 G#-minor
きました、、、苦悩するギルベルトの調性。
0:29:バイオリンに One Last Message 第1旋律の変形短調版:思い詰めた旋律。
1:37:嬰ト短調 G#-minor へ転調
2:19:慟哭、本予告2 1:36 One Last Message 第1旋律の変形短調版:思い詰めた旋律。あまりの重苦しさに、本予告2初見時は Inconsolable(慰めようのない、悲しみに沈んだ)が引用元だと思った。
はい、荒ぶってツイートしてました(2020年9月11日)
楽譜までつくってました。
track25 Her Soul Yearns (彼女の魂は憧れ続ける)
ニ長調 D-major
さっきまでの厳しい音楽が別のように やわらかくあたたかい、そしてせつない、回想シーン。
track26 A Young Boy's Last Wish(少年の最後の願い)
変ロ短調 B♭-minor
track6の曲名はdream、track12はhope、ここではwish。その違いは?特にユリスに関わるhopeとの差は?。
・hopeは可能性がある願望で、記述には現在形か未来形を使う。
・対してwishは可能性が低い/不可能な願望で、記述には仮定法を使う
(歌詞などで聴くのはむしろ慣用句の範疇)。
曲名で泣かせるなよ。。。
0:22:弦楽器トレモロが寄せては引く。ざわめきを掻き立てる。
1:44:何かを切り裂くような(かと言って耳障りではない)音響がストレートに胸を打つ。
track27 His Final Breath(彼の最後の吐息)
イ短調 A-minor
チェロの切々とした調べが胸を打つ。映像ではもう一度車の運転シーンなど動きがあるが、あくまで音楽はこの佇まいのまま、ますます胸を締め付ける。
2:00:チェロ独奏に 演奏者の息づかいも録音されている。ぜひ聴いてほしい。
ライナーノーツによれば、奏者が息(音)の強い方で、ならばいっそ息音も一緒に録ったとのこと。
2:15:One Last Message 第1旋律の変形短調版:思い詰めた旋律
2:55:静まりゆく中、チェロは合奏になる。まるで しばらく一人で進んでいった先に 待っている人々がいたかのよう。
3:05:消えゆく中 ピアノに One Last Message 第1旋律の変形短調版:思い詰めた旋律 の断片
track28 Live on for Me(私の中で生き続ける)
ハ短調 C-minor
0:33:切々としたソロバイオリン。
1:07:ぐわわーっとくる場面。旋律が どことなく、track10 Bonded by Tragedy(墓地の場面) 0:42~の旋律に似ているような気がするのは私だけ? だとしたら、、
1:45:ソロバイオリンに One Last Message 第1旋律の変形短調版:思い詰めた旋律 の断片
track29 After the Storm Comes a New Day (嵐が過ぎ 新しい一日が始まる)
ホ長調 E-major
0:00:この曲が本編の最後でもおかしくないほどの満ち満ちて 澄み渡って あたたかいサウンド。
0:34:この作品のトランペットの音の柔らかいこと、あたたかいこと。全然鋭くない。一般的な劇伴(もちろん素晴らしいが)とは一線を画す。日差しそのもの。