20数年ぶりの箱根で青い鳥に出会ったこと
温泉成分が足りません
先日の御岳以来、身体の温泉タイマーはひっきりなしにそう訴えていた。
温泉成分は、体内で作ることはできない。よって、外部から補給せねばならないのだ。しかも、完全に枯渇する前に。
そういえば、松本十帖の姉妹ホテルが箱根にあった。
箱根かあ… 最後に訪れたのは昔過ぎてもはや何も記憶にない。
調べてみたら、ポーラ美術館で面白そうな特別展示がやっている。
よし。これだ。ついでに箱根神社にもお参りしてこよう。
…なんだなんだ?近くにある九頭龍神社とは?よし、行ってみよう。
そんな感じで行って来ました。お久しぶりすぎる箱根の関所。
まずはポーラ美術館。小田原駅からバスで小一時間。
ここ… 最高やん
外から見るとこんな感じ。
特別展示のロニ・ホーン展は圧巻だった。
水と揺らぎ。作品に添えられた言葉がとてもポエティックで、でもごっそりとこちらの肉を削ぐような鋭さもあって、読むふけってしまった。アーティスト本人がそれらの言葉のみを読み上げるビデオ作品もあって、それがまた良かった。字幕もとても良かった。
自然と言葉の2つを取り上げている彼女の作品は、都心部の美術館よりも、こういう少し人里から離れた自然豊かな場所にある美術館の方が似合う。
「水」を主軸にキュレーションされている所蔵品のモネも、東山魁夷も良かった。東山魁夷の作品は、瞬時に旅に誘ってくれる。深い緑の中に。彼の緑は、間違いなく日本の山河。
長居がすぎた為、この日はこれで終わり。山は日が暮れるのも早い。4時に出たのに、宿に到着した頃にはもうとっぷり日が暮れていた。
ん?あそこまで書いといて、箱根本箱じゃないんかい!って?まあ、そこは色々あってな。
ここのお野菜、とっても美味しかった。それ以外にも
こんなものや…
もちろんこれも…
でも一番きゅんとしたのは、テーブルに置いてあったメッセージ。
「本当に今回のコロナウイルスに口惜しさを覚えます」
人が拵えた文章を感じる。定型文ではない。そこに深くじんときた。
そのまま源泉掛け流しの貸し切り温泉に入って、バッタンキュー。
翌日。箱根神社へ向かいます。
宿からはバスで30分ちょっとの元箱根バス停へ。そこからは徒歩で10分くらい。
空気が気持ちいい。最高の青天。
苔むす狛犬。ここは狼でもイノシシでも無いのね。もふもふマフラーの苔を首に巻いた、よい佇まい。とてもステキ、なん、だけどね...
激さむ...
昨日は今季一番の冷え込みだった。箱根は5度くらい。手袋が必要な気温だけれど、そんな用意は当然ない。
冷え切らないようにサクサク歩く。
箱根神社から箱根園までのバスに乗り、そこからは徒歩25分くらいの九頭竜神社へ。
この案内を目印に参ります。
青い空、紅葉。
芦ノ湖をぐるりと回る遊歩道の段階から最高に気持ちが良い。
そして、九頭龍神社に。
ここ... 最高に気持ち良い。
縁結びの神様だそうだ。何事も、ご縁。ご縁で私は生かされている。
ここからは小田原までバスで小一時間。あっという間に都心に戻る。
箱根、いいところだなあ。今年の箱根駅伝は色々と思いながら見られそう。
次回は箱根本箱に泊まりに来よう。どなたか一緒に行きませんか?
明日も良い日に。