394/1000 【麒麟ファン必見!】 永青文庫の特別展
本能寺へのカウントダウンが迫る中、細川家に伝わる明智関係の資料が公開されていると聞き、行ってきました永青文庫。#麒麟がくる
山崎の戦いの直前、光秀が丹後の国の藤孝親子にしたためた文等が展示されておりました。
光秀の字、とても几帳面。読みやすく、端的です。「加勢してくれたらもちろん所領安堵するよ。あ、でも摂津(だったかな?)の方がよかったらそっちでもいいよ」みたいな提案も淡々としておりました。祐筆であったとしても、祐筆の筆跡の選び方にもきっと性格は出るでしょう。自分の字に似ている人を選ぶだろうし。
信長から光秀に出した文も、藤孝宛の文も何点も展示されておりました。光秀の几帳面な字とは違い、信長の筆跡はとても漢でダイナミック。信長には10人以上の祐筆がいたそうですが、パッと見分けがつかないので、やっぱり似ている人を選んだか、みんなが信長に似せたかしてるのでしょう(全私論)。紙の左上に向かって少し斜めに並んでいる字。ドン!ダン!だだだーーーー!っと馬駆けていくような字体でした。
「天下布武」の花押も赤と黒の二種類あるのね。知りませんでした。(返信は黒、信長発は赤)
文の多くで、光秀を非常に頼りにしている文言が散見されます。(藤孝宛)よろず、光秀と相談して決めるべし、だの、(光秀宛)細かい報告、祝着である、だの。
本能寺の6日前に出した文ですら、「光秀と相談せよ」みたいなことが書いてあるのです!
ここまで信頼されている光秀が、一体何故本能寺の乱を起こしたのでしょう。そりゃ信長、寝耳に水だわ。そりゃ寝巻きで飛び出してくるわ。
麒麟がくる平らかな世を作るためには、信長様を討つしかない。
そんな汚れ役を誰かに押し付けるわけにはいかない、わしがやるしかない。
謀反は成功した。そしてこれから始まる世直しに、まだわしは役立つはずだ。その為に力を貸して欲しい。
そんな風に考えての、藤孝親子に宛てての冒頭の文だったのかしら。
いやいや、なんか違う気がする。
ここまで書いた自分を無視したことを証明できれば、今後藤孝さんらが生き延び易くなると思ったのではないかしら。なんてったって、たまの嫁入り先なのだから。
なんてフラフラと妄想しながら展示を回っていたらば。最後、手紙じゃない何かが展示されている。とっても小さな容器の前に、何かが置いてある。
なんだろう?と思って近づいたら...
蘭奢待!!!!!!!!!!!
うぉおおおおおおお!ここここれがあの蘭奢待!?!?
小指の爪程度の切れ端なんですが、これが代々伝わっているってだけでも、細川家すげー。細川護煕元首相、マジでボンボンだったんだね!漢字が難しいってだけじゃなかったんだね!(そこ?)
「麒麟がくる」ファンの方々、小規模な展示ながらも、あれこれオススメです。
あ。たまちゃんの散らし字の文も素敵でした。蝶々が舞っているような軽やかな字。散らし字って、動く詩みたいだね。
って、特別展示は今月いっぱい!
お時間あったら是非にぜひに!
徒歩にて帰宅途中から、降り出した雪。
あっという間に積もってきました。
色々ギリギリな1日でした。
明日も良い日に。