dot button company2020年の振り返り
こんにちは、dot button company広報担当の木村です。今年も無事に仕事を納め、2020年も残りわずかとなりました。この1年は会社としても大きな試練と向き合いながら成長を遂げた、激動の1年だったと感じております。
リモートワークへの切り替え、新しいメンバーとの出会いや旅立ち、オフライン▶︎オンラインへの移行、新たなプロジェクトへの取り組み。目まぐるしく変化を遂げる日々を駆け抜けたdot button companyの2020年を、代表/中屋とともに振り返っていきます。
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■2020年の振り返り
ーー2020年を振り返ってみて、あらためてどんな1年でしたか?
「即断・即決・即行動」する年でした。今後どうなっていくかわからない状況でしたが、すぐに判断・決断し、行動に移していった1年になりましたね。
2月末にはリモートワークで働く決断を行い、採用に関しても東京近郊だけではなくて当時愛知にいたメンバー、今甲府にいるメンバーも正社員で迎え、場所に縛られない、通勤に捉われない働き方へと変わっていきました。採用もオンラインで行っているので、入社後初めて会ったメンバーもいます(笑)。
3月以降はオフラインでのイベントも延期や中止の判断をせざるを得なく、動き出していた案件もストップが掛かってくるものが出てきて......。今後どうやって会社として動いていくか社員にも話していましたが、緊急事態宣言が出されたGW前後から、パートナー企業や繋がりのある自治体と今後について話す機会が増えていきました。
その1つに、株式会社ADDIX社と協働させていただいた、地域産業構造のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を図る支援プログラム『sameboat(セイムボート)』のプロジェクトがあります。
以前から地域での事業について話していましたが、次に必要なものは何だろうと考えながら課題を見える化し、クリエイティブを相談させていただいたBridge Kumamotoやウェブプロデューサーと日夜問わず議論を重ね、夏にはプロジェクトが動き始めていたと思います。
あとは外出自粛期間中に、いくつかオンラインイベントの相談をいただきました。オンラインイベント自体は自社主催で開催したことはなかったのですが、2019年から始動したサッポロビール社のプロジェクト『ほっとけないどう』で北海道と東京を中継で繋ぐことにチャレンジしてしていたこともあり、オンラインでイベントを開催するイメージはできていたと思います。
オンラインイベントのニーズを探り、自分たちならどういう形でイベントを開催できるか仕組み化していきました。
■相手の課題を解決するために向き合うことが、体験を開発することに繋がる
ーー今年行ったイベントやプロジェクトにはどんなものがありましたか?
今年は移住イベントの企画・運営、農家さんにいろいろとヒアリングさせていただいた#STAY FARMプロジェクト、胆振東部地震で被災した厚真町でのプロダクト開発プロジェクト、テレビ東京コミュニケーションズ社と新しい生活様式に合わせた"ジビエ”イベント、あとはソトコトの連載記事では対談を毎月実施してきましたね。
特に外出自粛で会いに行けなくなったローカルで活躍するみなさんとはオンラインでも深く話すことができ、自分自身とても勉強させていただきました。今まで深い関わりがなかった地域とも、相手の話を傾聴してどうすれば課題を解決できるか真剣に向き合い、あらゆることを試し、走り続けた1年だったと思います。
また、新型コロナウイルスで誰もが、今までとは違う対応を迫られたと思いますが、我々も例外ではなく、やらないことを即座に判断することは神経を使いましたね。同時にやると決めたら即座に行動に移せた事例もあります。
たとえば、全国の農家さんと農家さんで働いてみたい方へ情報を届けるプロジェクト『STAYFARM』。相談があった2日後には実施するスピード感で動いていました。2017年〜2019年はオフラインやコミュニティが重要視されていて、人や地域と繋がること、新しい体験との出会いは盛り上がりを見せたと思います。
イベントを通してオフラインで人と繋がる魅力を知っていたこと、前職の知見を活かしてテクノロジーを使うことで解決できる課題もたくさんあると知っていたのが、変化に対応するという意味で判断する材料になりました。
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ーー仕事をしていく上で意識していることはありますか?
相談いただいた相手が課題に感じていることを解決するために、イベントを企画するのが良いのか、コミュニティのプラットホームを練る方が良いのか、もしくは映像で伝えるべきなのか......。フラットな視点で遠近を見極めることから、課題を解決するための提案をしていきます。
我々は7,8割やったことがあることを再現性含めて提案していますが、残りの2,3割は未経験のことで、常に新しいチャレンジを組み入れることがdot button companyらしさの一つかと思っています。「わからないからやらない」ではなく、わからないから知る努力をするし、関心を持ってチャレンジ出来るところ、何でも面白がって好奇心を持てることが、体験を開発することに繋がっていると実感しています。
■試練と向き合い続けた1年間で気づけたこと、変化と成長
ーー今年印象に残った出来事は何かありましたか?
出社しない働き方へ変わったことだと思います。リモートワークを行っても会社として成長できることがわかりました。「誰とどこで何をするのか?」ではなく、「誰とこのプロジェクトを一緒にやっていきたいか。」
リアルなコミュニケーションを否定しているわけではなく、リアルで会うことや時間を共有することは何にも変え難い大切なことだと考えています。ただ、オフラインでしか仕事ができないと思うと変化のスピードに対応できないのも事実です。だからこそ、今いるメンバーに愛を持ってリアルでもオンラインでも率直に意見しますし、また逆も然りだと思っています。
解決しないといけない課題はたくさんあります。最初に伝えたように即断・即決・即行動が必要になります。僕らは急激な成長を望んで事業を行っているわけではないですが、今まで体験してきたことを振り返り、違う視点で捉えることによって、思ってもみなかった出会いや、可能性に巡り会うことに恵まれましたね。
北海道胆振東部地震で被害を受けた厚真町へも現地へなかなか行けず、不安もありましたが、全国で災害復興支援に関わるクリエイティブチームに声をかけて現在もプロジェクトが進んでいます。また、サッポロビール社と北海道の仲間たちと育ててきたプロジェクト、ほっとけないどうでも『カンパイ★ファンディング缶』をEC限定で販売開始しました。
北海道応援団会議を通じて医療従事者の方に支援金を届けられたことは、日々オンラインで仕事を進めている身として、医療現場へは想像力でしか想いを馳せることが出来ないもどかしい気持ちを、プロジェクトを通じて実現できたことが素直に嬉しく思います。
新型コロナウイルスの感染拡大、夏には熊本・九州南部を襲った豪雨災害など、今年はさまざまな出来事が重なり、苦しい思いや辛い決断をする人も多かったと想像するに余りありますが、これからも課題に向き合っている人や地域、困難に立ち向かっている方々と取り組みをしたいといった想いは変わらずあります。
ーーこれまでプロジェクトに関わってくれた人やパートナー企業の関係者に伝えたい想いやメッセージはありますか?
タイトなスケジュールの中で相談や調整にも応えていただきき心から感謝してます。パートナー企業、個人としてローカルで活躍している方々の中には僕たちのことを心配してくれる方もいて、とても心の支えになりました。
本当はこちらが心配しないといけない立場なんですが、いつも連絡をくれて繋がっている感覚というか。今まで関わった地域の方とともにここまで歩んできたのだなと強く思いますね。
■ポジティブな変化を、体験を通じて創出していきたい
ーーこれからdotで働いてみたいと思っている人に向けて何かメッセージはありますか?
僕たちの仕事の醍醐味は、プロジェクトやイベントに参加した人がそこにいる多様な人の熱量や想いに心動かされて自ら行動に移していく姿を見られることです。
ポジティブな変化を、体験を通じて創出していきたいですね。さまざまな課題を解決することが容易でないことは社員も感じている部分だと思いますが、相手の気持ちや声に耳を傾け自分がどんな価値を提供できるかを見える化して、言葉や絵で伝えられる人を1人でも増やしていきたいと思っています。
僕らの仕事は対応範囲が多岐にわたるのですぐに理解するのが難しかったり、一人では困難なこともたくさんあったりしますが、諦めずに一生懸命向き合ってほしいです。相手から感謝の気持ちを伝えてもらったり、ポジティブな意見をもらえたり......誰かの人生に関わっていくことがお金に変えられない価値だと思います。
■2021年も歩みを止めずに地域や社会の課題を解決する姿勢を忘れない
ーー2021年に向けて会社としてどんな1年にしていきたいと考えていますか?
2017年に会社を設立して3年経ち、これまで関わってきた地域は約60、プロジェクト数で見ると100以上です。スピード感をもって変化していく、チャレンジしていくことを意識しながら一つ一つの仕事に取り組んできました。
2021年〜2023年は世界が大きく変化すると想像しています。地域や社会の中でdot button companyが課題解決をすることでより良くなる世界を、チームで作っていきたいです。
2021年に向けてすでにスタートを切っているプロジェクトもあり、年明け早々もスタートダッシュを切るdot button companyですが、来年もさらなる飛躍を目指し邁進を続けていきます。2021年もどうぞよろしくお願いいたします。