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かくなる祈り e.p.

書けることも書きたいこともある。
けど、書き方が分からない。
そんな感じの抽象的な午後。
生き物の気配が部屋にしなくなった。

悲しい。

書かなくてもいいとは思った。
言い訳ならある。
それでも、今月の目標はnoteを週一で書くなので書く。
いや、書かない。

悲しみは続く、けど、生きてる、私は。
少なくとも今のところ。

人生とは何かを求め、求めながらも手に入れる事ができずに失望するものでしかない。そのあいだにも人々はうつろっていき、しなければならないことをする。
そういうことなのだろう。

日記は今はアメブロで書いているのでnoteに何を書くのがいいのか迷う。
それでもnoteで廻環美さんと交換日記をしたいので書く。
交換日記って甘美な響き。

日記ではないけど自作の短歌をいくつか載せておこう。
短歌の作法はよくわかっていない。

片眼には空が多すぎる春の庭 眼の底をさらってひかる昼の水

寝たままの自転車に春が蔓延って案内板にぴったりの遺影 まぶしい

恋人をやめる途中に架かる虹 噴水を食みそれぞれになる

夜中の水溜りに死んだ目のあなたが届く綺麗な服で

「わたしたち」と言われるときに含まれない私の代わりに死んでゆく虫

三月の背骨をぬいてぐにゃりとす真昼を流れ澄んでいく耳

削れてくあなたが心に棲まわせる狭いテレビの中の外国

首がない少女の群れの踊ってたあの屋上にUFOが来て春

過去ばかり続く日記に点々とあなたのように無精卵かよ

行間を足音だけで満たす迄みなしごは皆、死後の信号

希死念慮のように街のそこいらに噛み捨てられてキシリトールは


かしこ。