第5回:ジャキロ、炎と氷の双頭ドラゴン【ヒーローガイドVol.1】
DOTA2講座へようこそ。
今回は記念すべき初ヒーローガイドを書こうと思います。(拍手喝采)
Vol.1はジャキロ、炎と氷の双頭ドラゴンについて書きます。
ジャキロ、炎と氷の双頭ドラゴン
ジャキロはIntelligence(知)属性のヒーローです。
ジャキロの長所はスキルの火力が高く、移動速度低下を敵に付与したり、攻撃速度低下を敵に付与したり、様々な敵の嫌がるデバフスキルを保持します。
ジャキロは移動速度が遅いことが最大の短所です。
ジャキロが持つスキルのもう1つの特徴は、Eを除いた全てのスキル(QWR)が全て前方一直線に発射されることにあります。
スキルのほとんどが目の前に真っ直ぐ発射されるので、分かりやすいヒーローとして初心者に大人気です。
公式がリリースしているヒーローの特徴を見てみましょう。
ジャキロの特徴
Support(サポート):1
Nuker(スキル火力):2
Disabler(異常による妨害):1
Pusher(プッシュ力):2
「異常」というのは相手が嫌がる効果、デバフのことです。
バフは味方が喜ぶ効果、デバフは敵が嫌がる効果です。
ジャキロはQスキルで強力なスロウ、Wスキルで特殊なスタン、Eスキルで攻撃速度低下など様々なデバフによる嫌がらせが出来るので、Disablerに「1」ポイント入っています。
Nuker(スキル火力)が「2」ポイントなのはQスキルとRスキル(必殺技)が火力が高いからです。
QスキルはDoT(Damage over Time/持続ダメージ)で5秒間掛けてダメージを与え続けます。レベル1で合計100ダメージ、レベル2で合計200ダメージ、レベル3で合計300ダメージ、レベル4で合計400ダメージです。
Rスキル(必殺技)は全部ダメージが入れば、もっとヤバい数字が出ます。
Rスキルは溶岩のように熱い火炎を一直線に伸ばしますが、デフォルトで10秒持続します。敵ヒーローが火炎線の上に立っていると、レベル1で毎秒100ダメージ、レベル2で毎秒150ダメージ、レベル3で毎秒200ダメージ敵に与えます。計算すると、レベル1で1000ダメージ、レベル2で1500ダメージ、レベル3で2000ダメージ出せるポテンシャルがあります。
そんな理由も相まってジャキロはNuker(スキル火力)に「2」ポイントあります。
ジャキロは4つのスキルを総合的に考えた時に「スキルファイター」なのがわかります。「スキルファイター」とは「スキル」を主力として戦うタイプのヒーローです。「スキルファイター」はサポートとして運用されるケースが多いです、なのでSupport(サポート)に「1」ポイント入っていると思います。
最後がジャキロを考える上で一番大事だと思うのですが、Pusher(プッシュ力)に「2」ポイント入っています。これはジャキロがQスキルとRスキルによってレーンクリープの波を対処しやすいのと、Eスキルが敵のタワー(塔の建物)に効果があるからです。ジャキロはEスキルがあるおかげで、全てのヒーロー達の中で希少なタワー弱体化効果を持っており、このEスキルこそがジャキロのスキルの中で一番輝かしいスキルだとビターレモンズは信じています。
理想のポジション(ジャキロの場合)
前に「Pos1」「Pos2」「Pos3」「Pos4」「Pos5」などのポジションについて少し書きましたが、憶えていますでしょうか?
予習復習でおさらいしますと、「Pos1」がハードキャリー、「Pos2」がミッドレーンキャリー、「Pos3」がオフレーンキャリー、「Pos4」がソフトサポート、「Pos5」がハードサポートです。
ジャキロの場合、無難な選択肢として「Pos4」と「Pos5」などのサポート運用されることが多いです。ちなみにキャリーとして運用する場合にオススメなのが「Pos2」のミッドレーンキャリー、又は「Pos3」のオフレーンキャリーです。
「Pos2」のミッドレーンキャリーが可能な理由はEスキルで敵ヒーローも敵タワーも攻撃速度を下げられるからだと思います。もしも敵の「Pos2」がレーンを離れた場合、効率的に敵のタワーを溶かすことが出来るので悪くないと思います。
「Pos3」のオフレーンキャリーをする場合、「Guardian Greaves(ガーディアングリーブス)」はマストアイテムだと思います。「Guardian Greaves」を買いたくないなら、ジャキロで「Pos3」しない方が良いくらいです。
「Pos1」は本当に不向きなので無理があると思います。
「Pos1」が不向きな理由を述べることが出来ます。
まず「Pos1」に求められるレイトゲーム(ゲーム終盤)の為の通常攻撃ベースの高火力が達成できないです。ジャキロは「スキルファイター」なので、通常攻撃を軸に運用することが困難です。
「Pos1」で活躍することを想像するのは不可能に近いので、「Pos1」運用はやめましょう。
基本的に「Pos4」「Pos5」としてプレイされることが期待されるヒーローですので、サポート運用として慣れたら挑戦的な気分で「Pos2」「Pos3」のキャリーを試してみるのも有りです。
ここから、今読んでいる読者様が「サポート運用」(Pos4/Pos5)する想定で、1つ1つのスキルを深掘りしましょう!
Qスキル「デュアルブレス」
デュアルブレスは翻訳すると「二種類の吐息」です。
「炎の吐息」と「氷の吐息」を一緒に吐く技、それが「デュアルブレス」です。
ダメージについてはすでに説明しましたが、レベルを上げるごとに(合計)100ダメージずつ上がっていきます。(100/200/300/400)ダメージだけではなく、移動速度低下、そして攻撃速度低下などの効果もあり、一石三鳥な技です。尚、攻撃速度低下に関しては、Eスキルよりもは弱めです。敵ヒーローを倒しに行く際、一番使いたいスキルです。
Wスキル「アイスパス」
アイスパスは翻訳すると「氷の道」です。
ダメージは少ないのですが、一直線に発射した「氷の道」が地面に一定時間残り続けます。
この「氷の道」に触れると、敵ユニット(ヒーローのみならず、クリープも)が短いスタン状態になります。
他のスキルと比べたら、レベルを上げる際に優先順位は一番低いです。優先順位が低い理由は、単純に「ダメージが少ない」からです。
Eスキル「リキッドファイア」★
リキッドファイアを翻訳すると「液体の炎」です。
ビターレモンズが個人的に「最優秀スキル」だと思う技には「★」を付けます。
リキッドファイアの凄いところは、マナコストが「0」ということです。
クールダウンは有りますが、マナコスト無料で使えるので、他のスキルの為にマナの温存が出来ます。
リキッドファイアはQスキル「デュアルブレス」と違って、タワー(塔)の攻撃速度を下げることが出来ます。
相手の建物を破壊したい時、リキッドファイアを建物に入れれば、レーンクリープを延命出来ますし、自分を含む味方チームのヒーローがタワー(塔)からの脅威を強烈に弱体化できます。
序盤のレーンフェイズでは敵ヒーローに攻撃速度低下でラストヒットの妨害をし、中盤~終盤以降のプッシュできる段階でタワー(塔)を無力化しよう。
Rスキル「マクロパイア」(必殺技)
マクロパイアを翻訳すると「大火葬」です。
必殺技のマクロパイアは、全スキルの中で一番ダメージを出せるポテンシャルがあります。
しかしマクロパイアも一直線に技が伸びるので、左や右の横に逃げられることも有ります。
マクロパイアを使用する場合、一緒に他のスキル(デュアルブレス/アイスパス)も使用して、マクロパイアの一直線に敵をとどめる努力をすると本領発揮します。
「リキッドフロスト」(追加スキル)
リキッドフロストを翻訳すると「液体の氷」です。
ジャキロはアガニムシャードを手に入れると「リキッドフロスト」という追加スキルを手に入れます。
「リキッドフロスト」の用途は「リキッドファイア」と似ています。
「リキッドフロスト」も消費マナが「0」マナですので、気軽に使えます。
「リキッドフロスト」の特徴は、移動速度の低下と相手の総体力の2%のHPを毎秒減らすことにあります。
「リキッドフロスト」もタワーに効果があるので、第2の「リキッドファイア」みたいに使いましょう。
タレントツリー(ビターレモンズのオススメ)
タレントツリーはレベル「10」「15」「20」「25」の時に選べるヒーローの強化です。
全てのヒーローにタレントツリーがあります。
ジャキロの場合のオススメは「右、右、左、右」の選択肢です。
1つずつ説明します。
レベル「10」の右のタレントは「通常攻撃の飛距離を+275する」という選択肢です。
通常攻撃の飛距離が伸びるということは、Eスキル「リキッドファイア」を使用する時に飛距離が伸びるということです。
「リキッドファイア」は通常攻撃に特別な力を付与した扱いなので、通常攻撃の飛距離が伸びれば「リキッドファイア」をより遠くから飛ばせます。
移動速度の遅いジャキロは遠くから干渉できるように戦いたいので、レベル「10」になったら、まず「右」のタレントです。
レベル「15」の右のタレントは「リキッドファイアの攻撃速度低下+50」です。
リキッドファイアの攻撃速度低下をさらに強化できるので、タワー(塔)もさらに弱体化できますし、敵の通常攻撃重視のヒーローにさらなる嫌がらせが出来ます。左のオプションに「体力+325」とありますが、体力を上げたところで元々ダメージを受けるつもりのないヒーローなので、上げた体力の有効利用が望みにくいジャキロは必然的に右のオプションの方が良いです。
レベル「20」の左のタレントは「マクロパイア+30ダメージ」です。
必殺技のダメージを強化できるので、ダメージ重視で左のタレントを選びます。
レベル「25」の右のタレントは「デュアルブレスの飛距離+ダメージを2倍にする」です。(+100%なので合計200%ってことです)
左のタレントはアイスパスを強化するのですが、ジャキロのスキルの中でアイスパスは弱い部類に入るので、アイスパスを強化するくらいなら元々強いデュアルブレスをさらに強くする選択肢が良いと思います。
タレントツリーの話は以上で終わりです。
スキルのレベルアップ順(レベル12まで)
ジャキロに関しては2種類のスキルアップ方法をオススメ出来ます。
「Aプラン」と「Bプラン」が有るので、好みのスキルアップ方法を選びましょう。
「Aプラン」
Q→E→Q→W→Q→R→Q→E→E→タレントツリー→E→Rです。
もっともオーソドックス(基本的)なスキルプランです。
Qのデュアルブレスが主力火力なので、Qを優先的にレベルを上げます。
「Bプラン」
Q→E→Q→E→Q→R→W→Q→E→タレントツリー→E→Rです。
このスキルビルドの違いは、いつWのアイスパスを取るかにあります。
「Aプラン」がレベル4の時にアイスパスを取るのに対し、「Bプラン」はレベル7の時にアイスパスを取ります。
結局「Aプラン」も「Bプラン」も「デュアルブレス」と「リキッドファイア」を優先に考えたスキル選びで、アイスパスはオマケ程度に考えます。
オススメアイテム
初心者にとって1番オススメしたいアイテムは2つあります。
「ロッドオブアトス」と「フォーススタッフ」です。
ジャキロは強力なスロウがあるものの、敵ヒーローを一か所に足止めできる能力に欠けています。アイスパスのスタンで足止め出来るのは確かですが、物足りないです。
その物足りなさを補填できるアイテムが「ロッドオブアトス」です。
「ロッドオブアトス」は対象の敵を2秒間、その場に定着させて移動不能に出来ます。
ジャキロを使っている時に敵がちょこまか左右に逃げたりするとスキルが当たりにくいので、ロッドオブアトスでその弱点を補います。
ジャキロの根本的な弱点として、移動速度が遅いです。
移動速度が遅いため、技を繰り出す為の理想の距離を調整するのが難しい時があるし、相手に距離を詰められた時に逃げるのが大変です。
そんな時に役に立つのが「フォーススタッフ」です。
「フォーススタッフ」は起動させると選ばれた対象が600距離前方へ押されます。
「フォーススタッフ」は敵ヒーローとの距離を縮めるのにも役に立ちますし、逃げたい時に敵ヒーローから離れる場合にも役に立ちます。
ロッドオブアトスも、フォーススタッフも、Intelligenceの属性値が上昇するアイテムですので、Intelligence属性のジャキロにとってありがたいですね。
最後に
ジャキロを使う時に敵ヒーローを倒したい時、ロッドオブアトスやフォーススタッフなどを活用して、一気にQWER(全スキル)を順番に畳みかけたいです。
QWERの相乗効果で1つ1つのスキルがお互いを強め合うので、重ね掛けすれば敵ヒーローを倒せるはずです。
ビターレモンズが作ったジャキロ(サポート用)のヒーローガイド画像があるので、そちらも参考にしてみて下さい。
上記の文面で書かれていない別のオススメアイテムなども書いてあります。
ジャキロのヒーローガイド、役に立ったと思ったら「スキ」下さい!
「このヒーローのヒーローガイドが読みたい」みたいな要望があれば、要望にお応えします!
※注意事項※
尚、ビターレモンズが対応しないヒーローは有ります。
「インヴォーカー」「ミーポ」「アークウォーデン」みたいな複雑性3(難易度3)のヒーローガイドは書かないと思います。
読んでいただき、ありがとうございます!
次回をお楽しみに!