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明日いきなり、家業の借金を背負うかもしれない話

本業が忙しくなり、久々の更新となります。
以下のページを立ち上げて半年…

コロナを受けて書いたシリーズが以下…

コツコツと誰かのためになればとnoteを書き、、Twitterではインプレッションを稼ぐべく、しょーもないつぶやきも続けてきましたが、最近、相談を実際に受けました。
やっていてよかったなあと思う気持ち半分、難しさを感じたのが半分。
相談内容は守秘性から書けませんが、学んだことが二つあります。

①明日は我が身の「実家の商売問題」

中小企業の経営者のお父様が亡くなられた、ご家族からの相談でした。
遠方に暮らし、家業にも全然関与していない、そんな家族も、「相続放棄」や「連帯保証」といったキーワードに突然巻き込まれたりするのです。

突然、法定相続人がどーだとか民法がどーだとか、銀行がどーだとか。
相続放棄が絡む場合、親族全員(故人の両親、子供、兄弟全員)に影響が及びます。「え、俺相続人なの?」みたいな人も出てきます。顔もあまり合わせない親族と、いきなりヘビーな話し合いをしなくてはなりません。

民法915条で定められた「相続放棄」の期限は相続人であることを知ってから3か月。3か月以内に何のアクションもせず、経営者のお父様が会社の借金の連帯保証をしていた場合、ある日突然、会社の借金をお母様、ご子息が相続するケースもあります。(民法921条)

いざ確認してみれば会社の借金、資産、株、保険金の状況がすぐ確認できない。どれが最新の書類だっけ…期限は3か月です。
もし心当たりのある方は会社の債務と連帯保証の状況、経営者の資産負債については確認されること、一覧にまとめられることをおススメします。

連帯保証と中小企業経営者の問題については以下の記事の通りです

②弁護士に相談するにも技術が要る

難しいことは弁護士に相談するのが一番ですが、弁護士に相談するにも
A:弁護士に相談するための整理・状況把握力
B:弁護士を知っている事

この二つが求められます。

今回私はAをやって弁護士にパスしました。
弁護士に相談するにあたってAは結構大事で、「そもそも何が問題か整理できていない」事案も多いものです。

その意味でも①の重要事項は整理しておくことをおススメします。(特に、経営者が高齢の場合に)
また、災害の多い昨今では、いつ書類が濁流に飲まれるか分かりません。
(私の母も父を破産させる際に"這うように"書類を探したそうです)

Bは正直なところ、私も模索中です。父の会社の場合、事前に弁護士に相談していたので、割と「きれいに破産」させることが出来ましたが、実際は弁護士に相談もせず、法的手続さえ取れない会社もあると聞きます。今度、ネットでの相談を強化している弁護士に聞いてみることにします。

今回のコロナで「家業の倒産や借金」に巻き込まれる方は全国に多くいると思います。残念ながら弁護士の大半が大阪名古屋東京に集まっている現実を踏まえると、身近に相談相手がおらずネットに助けを求める人はいるでしょう。

私の家業の破産整理については以下の通りです

難しさ

人の人生に関わる相談にどこまで応えるべきかは正直悩みました。
専門家に任せるにしても、たくさん相談来たら一人じゃ無理かも…と思った自分もいました。
「銀行ってお金貸すときにどこまで丁寧に家族にまで説明してんのかなあ」と思います。個人保証という制度がある限り、安易な創業は、家族まで巻き込みます。そこまでのリスクを背負ってまで、起業しなくてはならないのか?と個人的には思います。

今後も、模索しながら、相談には乗っていこうと思います。


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