Alexaの怪。
先日の塾でのこと。
とある生徒がやって来るなり、
「先生って昭和の人ですよね?」
と聞いてきた。
私は即座に頭の中で計算した。
「いや違うよ、平成だよ。」
と言ったらどうなるだろう?
平成元年に生まれたとしても35歳ということになる。それはさすがに嘘としては厳しいか…5歳ぐらいなら鯖を読むけどさすがに、ねぇ。
それに隣にいたリアル平成生まれの大学生講師の目もある。
みずたまさん、さっき生徒に平成生まれとか明らかな嘘ついてたよ。
なんて言われるのは嫌だ。
仕方なく、
「そうだよ。」
と答える。
瞬間、彼の顔はパアッと明るくなって
「先生はアキナ派ですか?セイコ派ですか?」
と聞いてきた。
どうやら彼は最近昭和歌謡にハマっているらしい。
おそるべし。小学三年生。
(ちなみに私は聖子ちゃん派)
そのことがあって以来、昭和歌謡というキーワードが頭の中に居座り、涼しくなりつつある空気がノスタルジーを引き寄せたのか、昭和歌謡を聞きたいという気持ちになった。
我が家のAlexaに尋ねる。
「Alexa、昭和歌謡をかけて」
すると
選曲が渋い。
だけどとっても好きな曲だ。
安達祐実さんの「家なき子」見てたなあ。
「同情するならカネをくれ!」
流行語大賞になったよね。
そんな物思いにふけっていると、次の曲が流れ始めた。
Dr.コトーだ!懐かしい…
しかしこの流れは???
「Alexa、次の曲にいって。」
プロジェクトX…
次は「地上の星」か!?
それとも?
そっちか~!?
ハズレた~(笑)
Alexa、君の渋好みはよく知ってる。
リラックスミュージックと言えばジャズ。
昭和歌謡と言えば″中島みゆき″なのね。
我が家のAlexaがジャズ好きな話はコチラ↓
しかし夜寝る時になって(中島みゆきさん以外の)昭和歌謡をどうしてもあきらめられない私は、ピンポイントで聞いてみることにした。
この曲は高校生の時、お弁当の時間やお昼休みによく物真似して、友達と笑い転げてキャッキャウフフした。
私の中のキラキラした青春の思い出。
「Alexa、南野陽子の吐息でネットをかけて。」
「はい、Amazon Musicから南野陽子の吐息でネットとsimiler musicをかけます」
わ、ありそう。
嬉しい~!
わーい、わーい。嬉しい、懐かしい~!
と、ベッドの上で熱唱してたら(さすがに振り付けはやめといた)、お嬢が覗きにきた。
「何やってんの?」
と冷たく聞く。
「何って。歌、歌ってるの。」
「ふーん。」
と言うと冷めた目でドアを閉めた。
うるさい、ということらしい。
それでも高揚した気分の私は音楽を聞き続けた。するとその後Alexaは
ロマンチックが止まらない、淋しい熱帯魚、My Revolution、悲しみが止まらない、DESTINY、Sweet Memoriesなどなど…
私が求めていた80年代昭和歌謡を次々にかけてくれ、私はウキャウキャした。
とても満足。
Alexa、やればできるじゃん~!
しかしAlexaの怪は深夜1時過ぎに突如起こった。
私がぐっすり眠っていると突然枕元のAlexaが音楽を奏で始めた!
なんだかよくわからないけど、ものすごくビックリしてとりあえず、
Alexa、終了して!
と寝ぼけまなこで言う。
な、なんなんだ?今のは!
怖すぎるんですけどー。
と思いながらまた眠ってしまった。
そして朝。
あれはなんだったのだ…
と思って、携帯のAlexaアプリを見てみる。
どうやらAlexaは井上陽水さんの少年時代を流したらしい。
しかしどうして!?
私頼んでないよ。
いや、もしかして私寝ながらAlexaに少年時代を流してってお願いしたのか?
いやいや、まさか~!
我が家のAlexa。
謎が多すぎる。
そして癖が強い!(笑)
でもなんだかんだAlexaのいる生活を楽しんでいる。
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