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古の都へ行く。「いざいざ奈良」~DAY2~

世界遺産検定1級のみずたまです。
奈良2日目をお届けします。

↓1日目の様子はコチラ


今回の旅ではザ・奈良的なところへ行きました。
というのも、お嬢の学校の修学旅行は定番の京都&奈良には行かないので、若いうちに一度は見ておいてもらいたかったのです。


ということで、いざいざ奈良。
2日目は東大寺です。

奈良と言えば鹿🦌
鹿と言えば奈良。


第一鹿、発見。
可愛いー❤️


奈良の鹿は現在天然記念物になっていますが、
元々は春日大社の主祭神の武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が
茨城県の鹿島神宮から鹿に乗ってやってきたという伝承から大切にされ始めたということです。

神様、ずいぶん長い距離を鹿に乗ってやって来られましたね。

また平安時代には鹿に出会うと縁起がよいともされていたようです。

奈良の鹿は鹿せんべいをあげるとお礼にお辞儀をしてくれるといいますが、
これは藤原氏の氏神である春日大社にお詣りに行く際、鹿に出会うとわざわざ輿から降りてお辞儀をしたため、奈良の鹿もお辞儀を覚えたという説があるようです。
面白いなー😊

おしりも可愛い❤️
かわいい♥️
鹿とのツーショット🦌
可愛い❤️


と、ここまでは可愛い、可愛いとお嬢と2人でキャッキャウフフしてたのですが…


え。


Danger?


鹿密度高い…



鹿せんべい🍘を持ってる人が鹿に追いかけられている姿を何人か見ました…


あまりの鹿🦌の多さにおののく私とお嬢。

鹿せんべいあげたかったけれども、どうしようか?
(ちょっとコワイ…)

とりあえずまずは拝観しようと先に進むことにします。


やってきました。
東大寺南大門。


豪快!


大仏殿が見えるー❤️


古の都に来たという実感。
柱の間から見える大仏殿。
清々しい松並木。
感動します。


あをによし
奈良の都にたなびける
天の白雲
(万葉集)

※奈良の都にたなびく白い雲は
ずっと見ていても飽きることはないものだなあ


万葉集の和歌など思い出したりして。
あおによし、という枕詞が好きです。
この日は残念ながら、白い雲は見えなかったけれども。
しばし万葉人の気持ちに浸ってみます。


大仏様(だいぶつよう)で作られた
東大寺南大門を
見上げてみる。

東大寺南大門は異色の存在です。
それは大仏様《だいぶつよう》と言われる建築様式にあります。
東大寺南大門は南都焼き討ちにより焼失したため、重源上人により鎌倉時代に再建されました。
重源上人は宋に留学した経験があり、宋の様式が採り入れられたようです。

この大仏様は

柱に腕木状の肘木を挿す「挿肘木(さしひじき)」
組物の間を通す「通し肘木(とおしひじき)」
柱を貫く「(ぬき)」

があり、この「肘木」の先端は「木鼻」と言って、波状にカットされていることが特徴です。
天井を張らないので、内部の梁がよく見え豪快な造りになっています。


あまりの豪快さからか、
日本では大仏様は流行らなかったそう。
しかし木鼻(きばな)の装飾は
これ以後の建築にも見られるとか。

そしてここ南大門で見たいものは、なんといっても金剛力士像!
東大寺の金剛力士像はとても大きくて、高さ8.4mもあります。
有名な運慶快慶の作。
足の「爪」の大きさが私の頭の大きさぐらい。

でかー!
こちらは吽形。
こっちもでかー!
こちらは阿形。


南大門の金剛力士像は向かい合ってます。
(通常は正面を向いている)
そして通常とは阿吽の位置が逆。

写真ではわかりにくいけど
この足の親指が私の頭ぐらいの大きさ。


ど迫力の金剛力士像の阿吽コンビ~✨

余談ですが、ずっと気になっていたのです。
阿吽(あうん)という言葉。

ヨガではマントラと言ってインドに昔から伝わる聖なる言葉や音があります。
歌のように唱えますが、心を落ち着かせたり、集中力を高めたり、癒しの効果があったりします。

このマントラの一つにAUM(オーム)というものがあります。

唱え方は

あ~うぉ~んー…

という感じ?

あ(A)は宇宙の始まりを
う(U)は現在を
ん(M)は宇宙の終わりを

表していると言われています。

阿形吽形のことを調べていると、阿形が宇宙の始まり、吽形が宇宙の終わりで2体で世界の始まりと終わりを表していると出てきます。

これってヨガのマントラ、AUM(オーム)ともしかして一緒じゃない?
と気になり始めました💦

調べてみるとやはりやはり。
「阿吽」はサンスクリット語(古代インドで話されていた言語)らしいのです。


金剛力士像とヨガのマントラ。
意外な繋がりがあって面白い!


あー💦だいぶ話がそれました。
とうとう大仏殿へ向かいます!

大仏殿が見えた!
かっこいいー😆❤️


まるで初めて来た時のような気持ちのまま、とうとう大仏さまとご対面です。


キターーーーーー!!!!


天平15年(743年)、聖武天皇による大仏建立の詔(みことのり)により造営された大仏さま。
やっぱり大きいー!

タペストリーのよう。
裏側もピカピカ✨
雲がいっぱいです。


左が鎌倉時代に再建された東大寺。
右は江戸時代に再建された、現在の東大寺。


2つの東大寺を比べると、大きさに違いがあるのがわかります。
現在の東大寺は江戸時代に再建されたものですが、高さや奥行きは鎌倉時代のまま。
しかし正面の長さは財政難からそれまでの2/3に縮小されました。

もう一足伸ばして国宝二月堂にも行きます。

鹿しかいない。
わー、階段ー。
もう疲れたー😩



上りきると、お嬢がおみくじ、おみくじーとうるさいので引きに行かせました。
私は悪い結果が出たらがっかりするので、おみくじはひきたくない派なのですが…


すると…


わ、凶ひいたー!!

凶って本当に入っているのね?😅
ね?
出るのね?(笑)

二月堂からの眺め。


こうして一通りお詣りした後、鹿せんべいをあげようと南大門辺りまで戻ってきたら、なんと鹿だけでなく大量の人、人、人。
さっきまでガラガラだったのにナゼ!?と不思議に思っていたら、この日は春節で中国の方がたくさんいらっしゃっていたようで。

鹿密度も人口密度も高くなってもう私はギブアップでした。

帰ろう、帰ろうー。


御朱印もいただきました。
右が法隆寺、和を以って貴しとなす
左が東大寺、華厳


自分が興味があるところをワーッと書いたらとても長くなってしまいました💦
最後までご覧いただいてありがとうございます💕


今回は一泊二日の旅でしたので、到底古都奈良の文化財全てを見て回ることができませんでした💦

春日大社も興福寺も平城京も行けてないし、鹿せんべいもあげられなかったー!

まだまだ奈良は旅のしがいがありそうです。
次はいつ来れるかなー。

そんなことを考えながら、新幹線にのりこみました。



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