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鉛筆を持たないのなら母の肩をもめばいいじゃない。
息子2(高校生)さんの定期テストが近づいている。
息子2さんはとてもマイペースなので
テスト前だからといって焦ったりしない。
それで成績が良いのなら
まあ、私も言うことはないのだが、毎回
ちょっとー、ちょっと、ちょっと。
と思わずザ・たっちが出てきそうな成績を叩き出す。
今日も夕飯を食べ終わると早速勉強…ではなく、携帯を見始めた。
私が撮り溜めたドラマを見終わって、感慨に浸って、
ひとしきり娘と想派か湊斗派かを談義し(はい、silentです。)
さてお風呂にでも入りましょうかね。
という段になっても彼はまだ携帯をいじっているので
「何を見てるの?」
と聞いてみた。
すると、
「友達がさー、俺がまだ開封してないポケモンのゲームの情報をどんどん送ってくるんだよね。テスト前なのに。」
と言う。
それ全部見てたんかい!
ほとほと呆れた。
先日発売したポケモンのゲームをばあば(私の母)経由で手に入れたことは知っている。
そのゲームを彼はテスト前だからと言ってまだ開封していなかった。
なかなか意思が強いじゃん。と思ってたんだけどなあ。
「さすがに勉強やったら?」
と言うと
「うーん…」
と生返事をしていたが
しばらくして様子を見てみると
とりあえず数学の問題集とノートが広げられていたので
どうやらやる気になったらしいと安心してお風呂に入る。
しかしお風呂から出て息子の様子を見るとこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1669294146489-zq6pz0srjj.jpg?width=1200)
ノート、さっきから全然進んでない気がするんだけど…
3分後。
![](https://assets.st-note.com/img/1669294208250-hIA2NXKqgx.jpg?width=1200)
5分後。
![](https://assets.st-note.com/img/1669294219595-niTkcpxH7d.jpg?width=1200)
10分後。
![](https://assets.st-note.com/img/1669294243064-9uGmOrgwec.jpg?width=1200)
キーッ!
私は時間を無駄にするのは嫌いなんじゃーっ!!
「ねぇ、やってる?」
と堪らず聞くと
「やってる。」
と言う。
「全然ノート進んでないみたいだけど。」
と言うと
「証明考えてた。」
という答え。
ああ、そう。
人それぞれ勉強の仕方って違いますからね…
しかし私の目から見ると
ボーッとしてるようにしか見えない。
この無駄な時間を(彼にとっては証明問題の解き方を考えているという時間を)
何かに活用できないものだろうか?
というわけで、
鉛筆を持たないのなら(母の)肩を揉めばいいじゃない。
と“パンがないならお菓子を食べればいいじゃない”と言った
マリー・アントワネットさながらに彼に提案してみた。
彼の答えを待つ間でもなく、私は彼の横に陣取り、肩もみを要求する。
反射的に彼は私の肩をもんでしまう、という仕組み。
しかし彼の心はここにあらずなのか、
優しくもんでくれているのか、全くツボに入ってこない。
全然気持ちよくない。
「弱いっ!弱すぎる!」
と私が不満を漏らすと
「あ”~!!全然解けない!!」
と揉んでいた手を離し、鉛筆に持ち替え、ガーッと証明問題を解き始めた。
おおっ、ソレだよ、ソレ。
私が待っていたのは。
私は非常に満足して眠りにつく。
肩凝りは解消されなかったけれども
息子の成績が上がるならそれもまたよしとしよう。