どすこいオープンフィールド
5月3日(金)・4日(土)・5日(日)。
2020年10月以来、3年半ぶりにオープンフィールド(旧ファミリーデイ)を開催しました。
参加してくださったご家族は、3日間で25世帯、52名。
どすこいと利用契約を結んでおられる全世帯のおよそ1/4がフィールドに足を運んでくださったことになります。
連日の夏日と相まって、陽楽の森・第三ゾーンはとても賑やかになりました。
集合場所の上牧第二中学校隣りの「桜広場」に集合したあと、普段子どもたちが、鬼ごっこや泥遊び、崖上り、探検を楽しんでいるフィールドを代表ゴリがご案内しました。
途中の竹林では、「大きくなりすぎたタケノコを倒す」「揺すって上端をへし折る」という、この時季ならではの竹林管理を体験していただきました。もちろん丁度いいサイズのタケノコがあれば掘っていただきお土産に。
ご家族からは「普段の様子を見たい」「どんな場所で、どんな遊びをしているのか知りたい」「一人で身の回りのことが出来ているのか心配」といった声をいただいています。それにお応えするためにオープンフィールド(旧ファミリーデイ)を開催してきたのですが、普段身の回りのことなどサッサとこなし、子ども同士で助け合いながら、思うように過ごしている子どもたちが、お父さんお母さんの顔を見た途端に赤ちゃん帰りしてしまいうことが、それまでは多かったのです。
今回もそうなる可能性が高いので、ご家族には「子どもたちから見えない場所からこっそりと」見てもらうことをお願いしました。
ところが、当日になってみるとお父さんお母さんを発見した子どもたちが、自分たちのフィールドのガイドを始めてくれたのです。
ここではこんな遊びをしている、ここは泥濘だから気を付けて、そこは滑りやすいからこけないように、秘密基地の竹は〇〇くんと一緒に運んだんだよ!…等々。
第三ゾーンに移って1年、子どもたちがググっと成長したことの証しだと思いました。
一方、ゴリからは、森の中を移動する途中、お父さんお母さんには次のようなお話をさせていただきました。
■森は人の手が入らなくなって混み合いすぎ、死にかけている。
➡「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」の意味
■子どもたちが遊びのなかで森を再生する活動をしている。
➡枯れた川を再生中。1年前からシガラミ設置。谷に水が集まり始めた!
➡どすこいの子どもたち・スタッフは全員、社会福祉協議会に森林ボランティアとして登録している。
■どすこいの目標は子どもたちの自律・自立。
➡そのために子どもたちが何か困りごとに直面したとき「解決策を自分で考え」「選び」「決断し」「行動する」経験を積んでもらっている。
➡森のなかで道がなければ自分の思い通り進めばいい。自分が進む方向は自分で選んでいいし、進んだルートが道になる。と子どもたちに伝えている。
➡学校や園では「前の人に遅れない、前の人を追い抜かない、列を乱さず一列で…」と執拗に言われるけど、「前の人の背中だけを追うのは楽しくないし、危険だよ!」「自分の道は自分で切り拓こうよ!」と、子どもたちに伝えている。
■数値化・序列化でマウントの取り合いをする関係から脱け出したい。
➡「一人一人にそれぞれのフツウ」があるという価値観を大事にしたい。
➡「生まれてきてくれて有難う」「今日まで生きていてくれて有難う」とお互いにいい合える関係作りを森(という命の塊)から学んでいる。
今回のオープンフィールドでは沢山の出会いと色々な発見、温かい励ましをいただきました。
どすこいとしてこれから、もっともっと家族会の活動に力を入れていきたいと思いました。
私たちは子どもたちの伴走をしながらいつも、「支援する側と支援される側の関係を越えたい」と願ってきました。同じように、ご家族とは「預かる側と預ける側の関係」を越えて、一緒にインクルーシブな環境を創っていけたらいいなぁと、心から願っています。
たとえばオープンフィールド。
夏には吉野川でカヌー・磯ノ浦でサーフィンを。
秋には稲刈りと麦播きを。
冬には焚火を囲んでお餅搗きとリース作りを。
出来るんちゃうんー??!!と思っています。
お母さんの懇親会だけでなく、お父さんだけの懇親会「OYAJI会」もやりましょう。(テーマは「男子の思春期と親父」)!
大阪と奈良とで。
多様性を学ぶための研修会(座学とフィールドワークと)も。
ハッピーマンデーをファミリーデイキャンプの日にすることも検討中です。
さらに、地域食堂や子ども食堂を家族会の活動として運営していくことも模索したいと考えています。
3日間、おつかれさまでした。
有難うございました。
これからもよろしくお願いいたします。