ロボ・アドバイザーってなに?
はじめに
前回まではクラウドファンディングについて書いてきましたが、そろそろネタも尽きてきた(?)ので、今回からはロボ・アドバイザーについてまずは概要的なところを書いていければと思います。
投資を「簡単」に「見える化」する仕組み
ロボ・アドバイザーというと、お金を預けるとロボットが全自動で投資しているイメージを思い浮かべるかもしれませんが、勝手に売買をしているわけではありません。
事前に顧客のリスク許容度というものをはかり、そのリスク許容度に沿った金融商品を買っていくものとなります。
リスク許容度というのは、例えばジェットコースターが好きな人もいれば、嫌いな人もいると思います。
ジェットコースターが好きであればリスク許容度を大きく、嫌いであればリスク許容度を小さくというように、何問かの質問を顧客に回答してもらい、リスク許容度を算出し各顧客に合った金融商品を選んでいきます。
金融商品については先進国や新興国の株・債券、商品(コモディティ)など分散投資でローコストのファンドを選択して投資をしています。
個別銘柄を買っていくと果てしない金額になってしまうので、ETFや公募投信を購入してポートフォリオを組んでいきます。
そして、現在の状態をアプリやWEB上で見ることができます。
ロボ・アドバイザーを提供している会社はUIを非常に大事にされている会社が多いので、グラフなどを用いて直感的に現在の評価額、ポートフォリオの状況、購入している銘柄、売買状況を見ることができます。
というように、今までなら株式だけでも多くの銘柄があり、どの銘柄を選んでいいのかわからない人が大半で、また、一回買うと売るタイミングにいつも悩んでいる人も多いと思います。
ロボ・アドバイザーを利用することで、簡単に購入・売却することができ、投資をもっと身近にすると考えています。
今までの投資と違うこと
投資というと日本人の大半の人が尻込みをしそうなワードですが、ロボ・アドバイザーは今後ゆっくりかもしれませんが、普及する仕組みだと考えています。
私が考えるロボ・アドバイザーが今までの投資と異なる点として、
1.自分の感情を無視して投資ができること
2.少額で分散投資が始められること
3.(少額なので)定期的に購入することができること
が挙げられると考えています。
1点目の「自分の感情を無視して投資ができること」は自分が発注しないので、「この銘柄は欲しい、でもあの銘柄はいらない」というような銘柄の選択や、「今株価が下がっているから買おう」と思って買ったが、さらに株価が下がってしまったなど、人の感情が邪魔をすることが投資には多くあります。ロボ・アドバイザーではそれを無視した投資をすることができます。
2点目の「少額で分散投資が始められること」はETFや公募投信を購入してポートフォリオを組んでいくため、比較的少額からでも世界中に投資をすることができます。何を基準にポートフォリオを組むかによりますが、個人でポートフォリオを組むと、個別銘柄で地域に偏りが出たり、投資している会社の業種に偏りが出るなど、様々な「偏り」が出てきます。
その煩わしい部分をロボ・アドバイザーによって解決することができます。
3点目の「(少額なので)定期的に購入することができること」によって、株価の上下を気にせず、投資を続けていく事ができます。
株価が下がってくると買いたくなり、上がってくると売りたくなる感情が高まってくると思います。ただ、いつ安値をつけていつ高値をつけるかは誰にもわかりません。
なので、定期的に購入することで平均化することができます。
ロボ・アドバイザーによって人にとっては投資をルーチン化することができると考えています。
おわりに
今回はロボ・アドバイザーの概要的な部分を書いてきました。まだまだ市場規模は小さいですが、シンプルにわかりやすい投資の手段としてロボ・アドバイザーが普及していくものと考えています。