寺尾 宣哉

金融系SEなので、金融系の話と、テクノロジーの話が中心となります。

寺尾 宣哉

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最近の記事

この先2年間日本で新たに生まれるインターネット銀行に注目!

はじめにインターネット銀行といえば日本でも何社かサービス提供していますが、海外でも同様にインターネット銀行があります。 ただここ5年程度でサービス提供をしているインターネット銀行は、見やすくシンプルなUI、決済方法と進化しています。 今回は、インターネット銀行にフォーカスを当ててみたいと思います。 インターネット銀行が生まれた流れ※ここ最近に出てきたインターネット銀行と分けるため、便宜的に2000年代〜2010年代前半に生まれたインターネット銀行第1世代とし、最近海外で生ま

    • ロボ・アドバイザーの今後

      はじめに日本でロボ・アドバイザーが立ち上がって3〜4年経って、様々なサービスができています。 世界でも当然同じサービスはあり、日本よりも前からサービス提供しているしているところもあります。 今回はロボ・アドバイザーの今後について考えていきたいと思います。 ロボ・アドバイザーの位置付け以前から私の中では、ロボ・アドバイザーはあくまでも数ある金融サービスの一つという位置付けです。 なのでロボ・アドバイザーを専業でサービス提供をしている会社も多数ありますが、世界中を見ても利益を上

      • ロボ・アドバイザーを深掘り!

        はじめに前回はロボ・アドバイザーの概要的な部分を書いていきましたが、今回はロボ・アドバイザーの詳細について書いていければと思います。 投資の提案とその後の運用方法によってタイプが分かれるロボ・アドバイザーは日本では3〜4年前から徐々に生まれてきた新しい仕組みですが、大きく3つに分かれると考えています。 1.運用会社アドバイス型 運用会社アドバイス型は投資信託の運用会社が、主に自社で組成した投資信託を利用して、各個人のリスク許容度に応じた投資信託を組み合わせる、もしくは資産

        • ロボ・アドバイザーってなに?

          はじめに前回まではクラウドファンディングについて書いてきましたが、そろそろネタも尽きてきた(?)ので、今回からはロボ・アドバイザーについてまずは概要的なところを書いていければと思います。 投資を「簡単」に「見える化」する仕組みロボ・アドバイザーというと、お金を預けるとロボットが全自動で投資しているイメージを思い浮かべるかもしれませんが、勝手に売買をしているわけではありません。 事前に顧客のリスク許容度というものをはかり、そのリスク許容度に沿った金融商品を買っていくものとなり

          クラウドファンディングの今後

          はじめに前回までは様々な体型のクラウドファンディングをそれぞれ説明していきましたが、今回は今後クラウドファンディングはどのようになっていくのかを書いていければと思います。 クラウドファンディングは他人を思いやる仕組みフィンテックはロボアドバイザーなど様々な分野がまとまった総称となりますが、その中でクラウドファンディングを最初に記事にしたかった理由が「他人を思いやる仕組み」だからです。 投資も間接的には他人に資金を提供していると思いますが、マニアックな投資信託を選ばない限り、

          クラウドファンディングの今後

          不動産投資型クラウドファンディングを深掘り!

          はじめに前回までは長く株式型クラウドファンディングを取り上げてきましたが、今回は不動産投資型クラウドファンディングを取り上げていきたいと思います。平成29年に不動産特定共同事業法が改正されて、現物不動産ファンドに対してクラウドファンディングで資金を募集する事が可能となり、これから普及していくことになる新しい形のクラウドファンディングを深掘りしていければと思います。 不動産に特化したクラウドファンディングを組成する事が可能に改正前の法律では特例投資家と呼ばれる一定程度の認めら

          不動産投資型クラウドファンディングを深掘り!

          株主コミュニティを深掘り!

          はじめに前回は株式型クラウドファンディングで購入した株の売却方法について書きましたが、今回はその中で紹介した、株主コミュニティについてもう少し深掘りしていきたいと思います。 非上場株式を売買できる仕組みの一つ株主コミュニティは非上場株式を売買を可能とするために2015年に創設されました。 同時期に株式型クラウドファンディングも可能となったので、株式型クラウドファンディングで購入した株の二次流通の手段として側面もあったのかもしれません。 また以前は、グリーンシートと呼ばれる

          株主コミュニティを深掘り!

          株式型クラウドファンディングで株を買ったらどうやって売るの?

          はじめに前回は株式型クラウドファンディングを深掘りしました。 前回もちょっと書きましたが、結論からいうと、現在のところ株式クラウドファンディングで株式を購入すると売却手段がありません。 その企業に共感をしないと株を購入しないという壁になっている反面、購入した後に考え方が変わったり、どうしても換金したくなる状況が出てくると考えています。 今回は今はないけど、今後出てくるであろうサービスも含めて、株式型クラウドファンディングで購入した株の売却手段について考えてみたいと思います。

          株式型クラウドファンディングで株を買ったらどうやって売るの?

          株式型クラウドファンディングを深掘り!

          はじめに株式型クラウドファンディングは2015年に改正された金融商品取引法によって、資金を集めることが可能となった方式となります。法律改正前までは非上場株式を購入するできる場所はほぼなく、一般の私たちが購入することができる環境が整っていませんでした。 今回は株式型クラウドファンディングについて深掘りをしていきたいと思います。 成長中の会社の株式を購入することはできるが、制限も多い株式型クラウドファンディングは主に未上場の成長中の会社が多いです。 成長中の会社であるがゆえに、

          株式型クラウドファンディングを深掘り!

          投資型クラウドファンディングを深掘り!

          はじめに前回はアイディアに対して「共感」する購入型クラウドファンディングについて書かせていただきました。 今回は事業に対して「共感」する投資型クラウドファンディングについて書いていきたいと思います。 投資型クラウドファンディングは「クラウドファンディングってなに?」でも書きましたが、金銭の見返りを求めて資金を提供する方式となります。なので、購入型クラウドファンディングと比べるとシビアに選択をするかもしれません。ただ、根幹は同じで投資型クラウドファンディングは事業に対して「共

          投資型クラウドファンディングを深掘り!

          購入型クラウドファンディングのメリット・デメリット

          はじめに前回のnoteではクラウドファンディングの種類についてメインに取り上げましたが、今回は購入型クラウドファンディングに絞って、なぜ盛り上がっているのか、メリット・デメリットを取り上げていきたいと思います。 アイディアを「共感」によって価値に変える手段クラウドファンディングのメリットの一つとして気軽に資金を調達することができることです。 クラウドファンディングが生まれる前なら何かいいアイディアがあっても、資金調達の手段が少なく、自己資金で行うことが多かったと思います。

          購入型クラウドファンディングのメリット・デメリット

          クラウドファンディングってなに?

          はじめにクラウドファンディングは、リーマンショック・東日本大震災が起きて既存の金融機関が迅速な融資ができない中で、生まれた新たな資金調達の方法となります。 クラウドファンディングの形式によっては予約販売的な形式もありますが、 少ない金額を不特定多数から集めるものとなります。 詳細な部分については次回に譲って、今回は概要的なところを伝えていければと思います。 クラウドファンディングの種類と内容クラウドファンディングにはお金の出し方と見返り(リターン)によって異なります。 私は

          クラウドファンディングってなに?

          フィンテックの分類

          今さら分類を書くのもアレですが、今後noteを書いていくにあたって インデックス的なものがあった方がいいかなと思い書きました。 まずは私が考えている分類と簡単な説明を加えていきたいと思います。 もっと細分化できるかもしれませんが、私は大きく分けて 8分類くらいかと考えています。 1.決済・送金サービス 主にスマートフォンを使って、 (1)小型のカード読み取り装置を取り付け、クレジット決済をする。 (2)アプリを使って、相手に送金・決済をする。 2.資金調達(個人・法人オン

          フィンテックの分類

          フィンテックってなに?

          はじめに数年前からよく聞くようになった「フィンテック」という言葉。 でも、題名の通り金融業界以外の人はフィンテックってなに? という状況だと思います。 初投稿となる今回はフィンテックについて、考えていきたいと思います。 金融システムの歴史フィンテックという「言葉」自体はここ数年内に世に出てきた言葉 だと思います。 おそらくどこかの経済学者かお偉いさんが名付けたのでしょう。 「金融×IT」がうまく表現されていて、いかにもバズりそうな言葉です。 でもよく考えてみると金融機関は

          フィンテックってなに?