ロボ・アドバイザーの今後

はじめに

日本でロボ・アドバイザーが立ち上がって3〜4年経って、様々なサービスができています。
世界でも当然同じサービスはあり、日本よりも前からサービス提供しているしているところもあります。
今回はロボ・アドバイザーの今後について考えていきたいと思います。

ロボ・アドバイザーの位置付け

以前から私の中では、ロボ・アドバイザーはあくまでも数ある金融サービスの一つという位置付けです。
なのでロボ・アドバイザーを専業でサービス提供をしている会社も多数ありますが、世界中を見ても利益を上げられているロボ・アドバイザーの専業の会社はほぼないのではないでしょうか。

特に日本の場合で考えると、国民性として貯金を主としており、金融商品で損をすることに慣れていないことと、投資がギャンブル化していることです。ローリスクで長期、ハイリスクで短期で見ている人が意外と多いような気がします。
ミドルリスクで長期の部分がぽっかり抜け落ちていることが日本の国民性だと考えています。
さらに日本では競争環境にはなっていませんが、世界のようにロボ・アドバイザーの手数料の低下が始まると日本のロボ・アドバイザーの専業の会社が利益を上げられるようになるにはまだまだ先になりますし、利益を上げられない会社も出てくると考えています。

今後ロボ・アドバイザー普及するためには何をすれば良いか?

まず、1点目として金融教育をしていかないといけないのではと考えています。
これは、ロボ・アドバイザーに限らずではありますが、ほとんどの日本人は金融商品について学んでいません。
その中で大人になっていきなり様々な金融商品を見せられても、判断ができないのではないかと考えています。
個人的には小学生から金融教育を行っていかないと変えることができないと思います。
預金が安全資産と思われていますが、銀行が倒産するリスクがありますし、インフレになると、預金はインフレ率に対して金利が低いリスク資産だとちゃんと学校で教えていくべきだと個人的には思っています。
長期的に投資をすると、預金に比べると上下動(ボラティリティ)が発生して不安になってしまうかもしれませんが、リターンがプラスの方向になると考えられています。
なので、突き詰めて考えると、ちゃんとポートフォリオが組まれた金融商品を機械的に毎月買うだけで銀行に預けている金利より高いパフォーマンスを得られる結果となります。

ただ、すぐにお金が投資に向かうことはないので、ロボ・アドバイザーを専業で行っている会社は10年スパンで資本金を集めてサービスを提供しないといけないような感じがします。

2点目はロボ・アドバイザーが金融インフラになるよう磨き続けることです。
1点目は国民の話で壮大な話になってしまいましたが、2点目はシステム・サービスの話となります。
ロボ・アドバイザーの良いところは投資の状況をシンプルに見せることができることです。
現在の状況をWEBやアプリで一目で見られるのは非常に良いと思っています。
既存であるラップ口座の代替として普及すると、非常に早くお金が集まって来ると思います。
ラップ口座を持っている人たちはロボ・アドバイザーをまだ訝しく思っている人も多いかと思いますが、行っていることは人が行っていたことをシステム化しただけで同じです。それでいてロボ・アドバイザーのほうが手数料が低いので、リターンがプラスになる可能性が高まります。

おわりに

書いているとすっかりロボ・アドバイザーの今後は厳しいような書きっぷりになってしまいましたが、投資をシンプルにするロボ・アドバイザーは普及していってもらいたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?