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<連載⑪>子どもたちだけのぼうけん!『14ひきのとんぼいけ』

ことし40周年をむかえた「14ひきのシリーズ」
1作ずつご紹介する連載企画、第11回です。
今回は、2002年に刊行された『14ひきのとんぼいけ』です。


『14ひきのとんぼいけ』(いわむらかずお・さく)

おひる たべたら とんぼいけで あそぼう、と いっくん。
きをつけて いっておいで、と おかあさん。

いっくんはとっくんをかたぐるまして、さっちゃんはくんちゃんの手をひいて歩きます。
やさしくてたよりになる、おにいちゃんとおねえちゃんです。

とんぼいけについたら、木の枝でつくったボートでこぎだします。

きいととんぼに、ものさしとんぼ。おおるりぼしやんま、しょうじょうとんぼ、しおからとんぼ……。

たくさんのとんぼと、いけのなかで思いっきり遊ぶ、子どもたちです。

この作品で田んぼのため池を描いた、作者のいわむらかずおさん。

「ため池にはたくさんの生きものがいます。このことからも、農業が、人がくらす里の自然をささえていることを感じます。流れていく川と違って池は静止した水。波紋を描くことでさまざまな表情を見せられた」といわむらさんは語ります。

子どもたちだけのぼうけんは、子どもたちの成長を描くことでもあった、といわむらさん。
1ぴき1ぴきのいきいきとした表情にもご注目ください。

(いわむらかずお・さく)

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