おしいれのぼうけんのススメ④長野ヒデ子さん(絵本・紙芝居作家)
ことしの11月に刊行50周年をむかえる絵本『おしいれのぼうけん』。
「『おしいれのぼうけん』が大好き!」という各界でご活躍のみなさんの言葉をご紹介していく連載企画、第4回です。
今回ご登場くださるのは、絵本・紙芝居作家としてご活躍の長野ヒデ子さんです。
長野さんは子どもころの思い出をつづってくださいました。
今回はなんと! 思い出にまつわる絵もかきおろしてくださいました。
長野さんにとって暗くてせまくてドキドキする場所、それがおしいれだったのですね。
おしいれが、家の中にある非日常の空間だということが伝わってきます。
ねずみばあさんにも通じる(?)ような、圧倒的な怖さと、どこかチャーミングな雰囲気をもつ「おかあちゃん」も迫力満点です!
作者の古田足日さんは、「子どもには2つの不安があるだろう」と言っています。
ひとつは生きることそのものへの不安。守ってくれる人なしには生きていけないあかちゃんとしてこの世に生まれ、成長する中で大きな不安が次々に襲います。
そしてもうひとつは、現代という時代のもつ不安。事件や事故、そして戦争――。先の見えない不安は、子どもたちにも重くのしかかっています。
本作の中には、こうした不安をねずみばあさんやねずみばあさんの国として登場させているのです。
悪の象徴ともいえるねずみばあさんに、手をつないで立ち向かっていくさとしとあきら。
子ども自身の力で逆境を乗りこえることができるからこそ、この物語が子どもたちを今もなおひきつけているのでしょう。
「おしいれのぼうけんのススメ」、次回もどうぞお楽しみに!
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