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<連載➉>いのちを育てるということ『14ひきのかぼちゃ』


ことしで刊行40周年となった「14ひきのシリーズ」より1作ずつご紹介する、記念連載企画。
10回目となる今回は、『14ひきのかぼちゃ』です。

『14ひきのかぼちゃ』(いわむらかずお・さく)

おじいさんがもちかえったのは、かぼちゃのたね。
「いのちのつぶ」をまいて、育てることにしました。


みんなで見守る中、芽をだしたかぼちゃ。
雨の日も、嵐がうなる日も、子どもたちは一生懸命おせわをします。

さっちゃんが「かぼちゃん」と名付けたかぼちゃが、ついにどてっと大きく実りました。
14ひきみんなで、うれしい収穫です。


『14ひきのかぼちゃ』が刊行されたのは1997年。
1998年に開館する「いわむらかずお絵本の丘美術館」の準備が進む中、絵本は制作されました。

栃木県那珂川町にある「いわむらかずお絵本の丘美術館」は、「子どもたちにはもっと自然の中でさまざまな体験をしてほしい」といういわむらかずおさんの思いからうまれました。
美術館の敷地内には田んぼや農場があり、田植えや収穫体験などの活動がおこなわれてきました。



本作に登場するかぼちゃも、絵本の丘の農場で育てられていた野菜のひとつ。
「人のくらす里の自然は農業が支えている。だからこそ農作物に関心があった」といわむらさんは言います。

季節をこえ、育っていくかぼちゃ。
「かぼちゃは月の光を感じたり、コオロギの声をきいたりして育っていく。まわりの生きものとともに生きているということ。」
そんな思いをこめ、いわむらさんは絵を描いていきました。

「いのちのつぶ」が大きく実るまでの様子、そしてそれを見守る子どもたちの愛情があたたかく伝わる1冊です。


(いわむらかずお・さく)


いわむらかずおさんが、「14ひきのシリーズ」について語ります。


ことしの夏、「いわむらかずお絵本の丘美術館」に、童心社全社員でお邪魔しました!

「14ひきのシリーズ」の中で、あなたが次に読みたい1冊をプレゼント! Xよりご投稿ください。

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