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算命学余話マガジン #U11~U20

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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2024年2月の記事一覧

算命学余話 #U17「子供の成長を補う」/バックナンバー

 前回の算命学余話#U16では、宿命から見て誰が人格を教育してくれるか、家系論の一部を使って探る方法を紹介しました。この理論によれば、離婚を含み父親か母親のどちらかを早くに失った子供は、1/2の確率でバランスを欠いた人格の持ち主になるということになります。  現代においても「片親と死別した幼児は可哀相だ、不幸だ」と即時的に考えられているのは、家計が厳しくなるとか家事が疎かになるとか即物的な支障が懸念されるのはもとより、それが人間という生き物が正常に生きていく上で不自然な事態だ

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算命学余話 #U12玄「右肩の意味を考える」/バックナンバー

 算命学でいう人体図はタテ・ヨコ3マス、合計9マスのマス目の中に8つの星を書き込んだ形になっておりますが、右肩(向かって左上)は空欄で何も書き込みません。通常の鑑定ではここは必要ないからです。  では通常でない場合は必要なのでしょうか。この右肩の意味について時折質問が寄せられるので、不思議に思っている読者も幾らかおられるようです。  私が知る限りでは、例によって算命学の流派によって右肩の処理は異なるようです。大抵は空欄ですが、ごく稀にここを埋める手法の所もあり、〇〇星という

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算命学余話 #U11「気の流れと後天運」/バックナンバー

 東洋思想といえば「気」です。東アジア文化圏では何の無理もなく周知されているこの概念は英語などの西洋言語に翻訳することが難しく、説明してもなかなか判ってもらえません。私は米国人に合気道を指導した経験があるのですが、英語では「気を出す」をextend kiと表現してなんとか済ませていました。合気道は海外に普及して久しい武道ですが、腕力ではなく気で投げるこの格闘技を果たして何割の外国人愛好者が正しく行なっているか疑問です。  ところで「気」を概念として発見した古代中国では、時代

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