算命学余話 #U31「知性星の落とし穴」/バックナンバー
シーシキンの『手紙』では、1900年の義和団事件を戦死者報告担当のロシア軍兵士の視点から描いています。こうした歴史的事件を描く際、作家は入念に当時の記録を調べますから、当時の中国政府が初めは義和団の取締りをして秩序がどうにか保たれていたのに、いつの間にかその支援をするようになって治安が劣悪になったことや、そうした中国人のポリシーのなさやどうにも拭えない嘘つき体質、中国人の報復行為における残虐性などが実にリアルに描かれていて(こうした描写は日本人兵士による第二次大戦中の体験記