算命学余話 #U64「名誉星が剋すもの」/バックナンバー
ワシーリー・グロスマンがソ連時代に書き、検閲に引っ掛かって発禁処分となった『人生と運命』全三巻を読了しました。大変な大作で斜め読みできない内容につき時間が掛かりましたが、物語は第二次大戦期のほんの数カ月の出来事を扱っているだけです。そこで繰り広げられるさまざまな立場の人間の個々の人生の様子を詳細に描写することで、人それぞれに善と悪意と無関心があり、それが立場が変わることで180度裏返ってしまうこと、本人の見方も周囲の見方も180度変わってしまうことが、淡々と、しかし恐ろしく