ハニーレモンソーダの伏線について語りたい派
2020年、つい電子版の「ハニーレモンソーダ」にハマってしまった。地味で目立たない子がクラス1のモテ男に見染められてー実は地味で目だない子が高スキルの持ち主で続々と男に言い寄られ、立場が逆転するという王道中の王道。このご都合主義的なのが少女漫画!それは疲れた大人の心も見事に癒してくれます。
ただ平成ー令和の少女漫画だと、いじめがエグかったり、ヒーローが金髪訳ありだったりとディティールは多少変わってきている。でもドキドキしながら12巻まで読み進められたのは、この漫画のヒーロ・三浦界のヒロイン・石森羽花への恋愛伏線。後であの時のあれは〜みたいなのが散りばめられてる!
わかりやすいところだと、2巻の新入生歓迎遠足。雨のなか道に迷い込んだ羽花と界が見上げた先の空がハートに見える箇所。「これなんか意味あるの」「好きな人とみると願いが叶う」といった他の生徒のセリフの通り。羽花の願い=「皆が無事に帰れる」がまず叶う。そしてついでに恋にも落ちてしまう(笑 まぁ、この時点で界は羽花の世話をあれこれしてるし、実によく観察してるから(お弁当の中身までみにきているし)無意識に好意はあったのでしょう。
あとは4巻の文化祭での羽花のメイド服。あれは7巻でクラス男子がファンション雑誌で好みの女性の品定めしてる時、界が選んだ女の子が着ていた服と似ている。これも伏線っぽいんだよなぁ。女の子女の子した感じが好きというより、羽花が着ていたからと考えると夢が広がる。その前後で意味ありげに見つめてきたりとか。ほら、察しろよと言わんばかりの。恋愛スキルが高い子ならそこでもうグイグイいくんだろうけど、それやったら界は引いてただろうな。まさに猫っぽいタイプ。
恋愛ストーリは主人公がくっつくまでが楽しいのだけど、1−7巻までがまさにそれで。界の告白のセリフの通り「8ヶ月かけて好きになった」。このセリフ結構グッとくる。チャラい見た目と反して実直な人柄が出ている。こういう人物描写が上手。ただこれでハッピーエンドにはならないわけで。一時期距離を羽花と距離をおこうとしてた界の闇の部分、高嶺君の謎の横槍。まだまだ一波乱ありそうな…その伏線を探してまた読み返す日々です。
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