国道302号 名古屋廃道
国道302号は名古屋を一周する環状線です。
名古屋市北区と春日井市に跨る廃道は当時の面影と廃道感を醸し出しながら名二環や現役の国道、城北線と並走しています。
どう考えてもこんな幹線の脇に廃道があるわけないと初めは思ったのですが、どうやら本当っぽいので徒歩1時間弱かけて探索してみることに。
ちなみに城北線からアクセスしている上に城北線の記事も執筆したので、そんな前哨戦(?)を記録した記事はここをクリック
国道302号の廃道
大我麻町(国道41号交差点)から池花町西交差点の部分
岩鶴町交差点付近から国道41号を向いた撮影
この付近は車道として機能している廃道部分があるためしばらくは側道から覗いて撮影
実際は入っていい廃道かが不明瞭だったため渋々側道に行っただけ
周辺図
側道から見た廃道の様子
ほぼ何も見えないので参考資料にすらならないのが残念
これは完全に車道だな
側道に行ってよかったと初めて思った瞬間
もし廃道から来たらあまり好ましくはない状況が待っていたかもしれない
ちなみに方向は国道41号方面
周辺図
また車道
でもこの橋元々は対面通行用の橋になっていたのか?
ジョイント部分が歩道と車道全く変わらない
でも当時はそんなことに気づく由もなくこの先へ
周辺図
池花町西から池花町交差点の部分
撮影したらなんか向こうに人が見える
本当にここは通っていいのか?
恐る恐る廃道へ
周辺図
車道活用部分がなく安堵するものの、路面の荒れ具合は廃道らしくなってくる
今では防音壁と周辺の雑草があるため道幅が狭く感じる
多分オリジナルの幅ではないだろう
センターラインと轍が出てきた
これは主要道路の廃道で間違いないことが証明されたことになる
轍に積もる砂が廃道感を醸し出していて興奮が止まない
池花町から中野町1丁目交差点の部分
さらに向こうへ進むが、ここにきて盛り土の土砂崩れが目立ってきた
山地ではないから気が楽だけど
これ以上土砂が流れると自転車の通行すら厳しくなってくるかもしれない
周辺図
土砂崩れがさっきの部分より目立ってきた
轍には砂が積もっている
そろそろこの区間も終わり
センターラインが消えてしまい廃道感がさらに増してきた
中野町1丁目から白山小学校南交差点の部分
進めば進むほど土砂崩れが激しくなる廃道
この後、廃道の一番の山場が訪れることを知らずに侵入
周辺図
入り口の見た目とは裏腹にさっきと同じような光景が続く
今のところは普通に歩けるもののこの先、名古屋とは思えない光景を目の当たりにする…
土砂崩れでアルファルトが半分以上埋まってる!しかも大都市で!
山の廃道と比べれば全然マシなほうだが、名古屋でこの光景を見るとは夢にも思っていなかったため衝撃が強かった
ちなみに厳密には春日井市であり名古屋市ではない
周辺図
国道41号方面の土砂崩れ区間
ここだけ明らかに崩れ方が違う
この状況を放置して盛り土を補修するとなるとこれよりさらに厳しくなりそう
こんな廃道の区間もそろそろ終わり
ていうかいつの間に市を跨いでたんだ…
ちなみに奥に違和感を感じるけど?
ここも結構ひどいな
1車線分が土砂に埋もれている
さっきのと比べるとインパクトはそこまで大きくなかった
国道41号方面を向いて撮影
白山小学校南から味美白山町東交差点の部分
ここはそこまで土砂が流出してないけど今度は草か
多分盛り土の部分は鉄道会社の所有地だから迂闊に入れない
周辺図
と思ってた時期が私にもあった
意外と砂利で覆われている
アスファルトの上に中途半端な砂利は歩きにくいのは言うまでもないがこれが廃道らしくていい
そろそろこの区間も終わり
この付近はさっきと比べると状態は良さそう
味美白山町東から追進町3丁目交差点の北部分
この先が車道であることを察したためここからは側道から見ることに
しかし、この選択が後に幾つかの後悔を呼ぶことになる
先に見える高架は名鉄小牧線
周辺図
中途半端な設置場所のバリケードが奥に見える
まさか何か通るの?
接続先が車道だから迂闊に進めなかった
周辺図
そして道に迷った
北側の旧道に向けて直感のみで向かうことに
一応着いた
こっちは旧道だから車も普通に通る
岐阜より分厚いセンターラインが愛知の幹線らしさを感じる
人がいる
でもここは普通の旧道だから人がいるのは当たり前なんだよな〜
なんとかして南側の廃道に安全な手法で行ける術はないのか?
普通にあった
何なら撮影した場所廃道の中
でも交差点の先の廃道は工事で進めないっぽいので残念
とりあえず国道41号方面に向けて歩くことに
周辺図
味美白山町東から追進町3丁目交差点の南部分
一応今まで見てきた雰囲気と同じ
この先は橋梁が残されているので進んでみることに
なんか広場っぽい場所に着いた
右部分の土砂流出が怪しいけどこの先から橋梁区間
でも草まみれで端を走ることはできなさそう
やっぱり草まみれ
これ以上生い茂るとどうなるのか気になる
でもそれ以上にこの先が気になる
これ普通にバリケード通過できそうなんですが…
誰が破壊したのかは知らないけどここに入ることはしない
周辺図
未踏地点を捉えた写真
行きと似たような感じなのかな?
これ以上は進まずに撤退して次の工事している場所へ
追進町3丁目から勝川町3丁目(国道19号)交差点の部分
重機が入っていて側道に進むことを余儀なくされることに
ていうかこんなところに重機を入れるのはどうやったのだろうか
周辺図
進めなかった廃道を勝川町3丁目交差点の歩道橋から捉えた写真
見た感じ路面の状態はかなりひどいかもしれない
ピンボケは仕方ない
周辺図
この先が廃道部分の終端?
徒歩で入るのは物理的に無理なのでさっきと同じ歩道橋から撮影することに
これ以上進んでも廃道はないと思うのでここで終了
(画像は全て2023年11月撮影)
終わりに
徒歩50分にものぼる廃道旅を無事に終えることができました。
一部では名古屋市内なのに完璧な廃道感を醸し出していた素晴らしい道でした。
もしこれが今も名二環沿いの道路になってたらと思うと不安要素しかないのが率直な感想です。
情報の不足分は下の外部サイトや検索などで補ってもらえると嬉しいです。
長い記事になりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。