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愛知県清須市 国鉄瀬戸線未成部分

国鉄瀬戸線は瀬戸市駅から枇杷島駅を結ぶ路線として計画された路線です。
現在の旧国鉄瀬戸線の形態としては、瀬戸市駅から高蔵寺駅までの区間は愛知環状鉄道として運行されており、高蔵寺駅から勝川駅までの中央本線並走区間は未成線となっている状況です。
また、勝川駅から枇杷島駅までは城北線として運行され、小田井駅から稲沢方面へ分岐する線路は用地取得の途中で未成線となりました。
今回は小田井駅から稲沢方面へ分岐するはずだった未成線を探索していきます。
最後まで見てくれると嬉しいです。
周辺図はこちら(清洲城付近)


本編

時系列では以下の記事の続きになる

改めて本編スタート

清洲城の右側には橋梁跡があって、左側には国鉄瀬戸線の未成部分がある
今回は左側の国鉄瀬戸線の未成部分を探索していく

赤色の大手橋の方を向いた写真
もし完成していたらこの直線上に高架があったものと思われる
(ていうか川の水位高くない?)

小田井駅方面を向いて撮影
緩いカーブがまさに鉄道っぽい感じがする
この区間は歩道として再活用・整備されている

歩道のタイルが変わっている
雨が降っていなければゆっくりできそうな場所

ここからは駐車場に転用されている部分
そもそもこの未成線は用地買収だけした状態で役目を終えたので何も遺構がないのは当たり前か

さらに進むと普通の駐車場感が増してきた
そろそろ大通り(愛知県道190号)に突き当たる場所

終端部には1本の木と門っぽい形の物体がある
何が書かれているかというと…

「清洲文化広場 清洲城」と書かれている
未成線の用地は清洲文化広場となって今も残っている

実はその終端の向かい側にも広場は続いていて、こちらも未成線と関係のある場所になる
この場所を過ぎたら未成線の遺構は完全に消える

この場所を離れ次の遺構に向かおうとしたその時、危険なものを目にしてしまう…

マンホールから水が溢れてる!
実はこの光景を生で見るのは初めて
あまり未成線とは関係ないので次の画像の説明に進む

場所は少し進んで次の用地取得跡がある場所
現在は完全な住宅地になっている

これまで歩いてきた場所を振り返って撮影
今は何も残っていないが、もし鉄道敷設が現実のものになっていればこの周辺の風景も大きく変わっていたものだろう

ひたすら住宅が並んでいる
この付近の未成線用地活用は住宅になっている

少し歩くと、水害のリスクはすぐそこまで迫っていたことを知らされる…
その写真がこちら

用水路が溢れてる?
道路ではなく所有地の方に溢れているように見える
これもあまり未成線とは関係ないので次の画像の説明に進む

国道22号と交差する部分に到着
この付近も鉄道が通っていれば様子が大きく変わっていたのだろう

国道22号を越えると何故か斜めに土地の境界が仕切られている部分を発見
これも未成線絡みのように思われる
砂利部分が未成線の土地

城北線と立体交差する部分
勝川駅方面の線路が異様に高くなっている
そして高架の脚も明らかに線路を通せる規格で作られている
写真に写っている白い点は雨粒

終着点に着いたので探索は終了

おまけ

ボックスカルバートと人の身長

未成線と城北線が合流する前に通ったトンネル
高さ制限1.8メートル
つまり身長が180cm以上の人はある意味逆さ歩きができる恐ろしい場所

低すぎる…
中の人の身長ではギリギリ通れるくらいだった
標識に顔ぶつけてぺちゃんこになるという漫画みたいなこともできそう(おそらく92%の確率で鼻に激痛が走るだけ)

(2024年7月撮影)

参考になるサイト

国鉄瀬戸線の歴史が書かれているサイト
ここまでの記事は小田井駅〜稲沢駅をフォーカスした記事だったので、路線全体の概要を知りたいならこのサイトにも目を通しておくといいかも

終わりに

今回は国鉄瀬戸線の小田井駅から稲沢方面へ分岐する線路を探索していきました。
用地取得の途中で未成線になった路線なので遺構は区画がほとんどですが、城北線付近には確かな証拠がありました。
これからも鉄道ファンですら忘れ去られているようなマイナー未成線を探索していこうと思います。
(全く関係ないけど水害怖い…)
最後までお読みいただきありがとうございました。


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