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南方貨物線未成線探索part6

南方貨物線は国鉄が愛知県内で東海道本線(大府 - 名古屋間)の複々線化や稲沢駅でのスイッチバック解消を目的として建設していた貨物支線です。
しかし、騒音公害問題や国鉄の財政難によって工事は中断され、2002年には完成していた高架の一部の解体が始まりました。
その結果建設費・解体費合わせて約650万人の渋沢栄一(650億円)を地獄送りにする羽目になりました。
そんな悲運な未成線の一部を探索していきます。
前回までの記事を見ていない方はぜひそちらもご覧ください。
記事の後半ではpart1で探索した部分の一部を最新写真に置き換えて見ていきます。
最後まで見てくれると嬉しいです。
周辺図はこちら(未探索部分の遺構がある場所)


パート概要

part1:あおなみ線から地下鉄名港線の区間
part2:地下鉄名港線から名鉄常滑線の区間
part3:名鉄常滑線からJR東海道線笠寺駅の区間
part4:笠寺駅〜大高駅の区間
part5:大高駅〜大府駅の区間
part6:あおなみ線近辺の未探索区間

今回探索する部分を太字で記載しています。
投稿間隔が長いシリーズになりますが気長に待っていただけると嬉しいです。

前回の記事はこちら↓

本編

名古屋貨物ターミナル駅〜愛知県武道館付近の区間

南方貨物線の起終点の予定だった名古屋貨物ターミナル駅周辺に到着
撮影場所はあおなみ線の中島駅
ここから中川運河方面に向けて南方貨物線の高架沿いを歩く

地上に到着
この付近には南方貨物線の痕跡はどこにも見当たらない

南に向けて撮影
この付近の用地は駐車場や建物に流用されている

振り返ると鉄道用地を表す柵が設けられている
この柵が南方貨物線と関係あるのかは不明だが一応記録

ここからこの道をまっすぐに進む
画像右側が南方貨物線の用地と思われる

変わり映えしない光景が数分間続いた後突き当たりに到着
この突き当たりを左に進んでみる
とその時…

工場の入り口から何かが見える
これは南方貨物線の構造物だろうか?
もう少し近づいてみる

南方貨物線と疑わしき構造物はこの歩道を歩いて近づく
果たして何があるのだろうか?

葉に隠れて見えにくいがこの構造物は鉄道高架に似ている
反対側を見ると…

こんな感じの構造物
立派な高架だが役目を果たすことは1度もない不運な構造物

それよりもこの付近線路が3つ敷けそうな構造になっているけど何だろう?
本線と思われる高い方の2本、本線より少し下の1本はどこに繋がる予定だったのか?

反対側を見てみるとこちらも同じ様子
南方貨物線が開業してた世界線があっても、本線より少し下の1本だけが未成線になったという線もあるかもしれない

ここからはpart1の探索重複区間です。
説明文はpart1に準拠していますが、この記事では半数以上の文言を変更しています。

この付近は工業地帯なので独特の雰囲気と匂いが来る
高架の上には車が止まっている上に、近くにスロープらしき構造物があるためおそらく駐車場だろう

今年2月には未完成だった住宅が完成
高架の断面がはっきりと見えるようになった
ただこうやって南方貨物線の遺構が消えてしまうのは時代の流れを感じさせる

反対側を見ると遺構の曲線美を眺めることができる
ここまで綺麗な曲線遺構は廃道でしか見れないもの(多分)

ここで愛知県武道館前に到着
市道環状線との立体交差付近
高架には太陽光パネルが設置されている

愛知県武道館付近〜中川運河の区間(part1重複区間)

道路を渡って反対側を見るとこのような感じになる
微妙に景観に溶け込んでいるのは気のせいだろうか?

何故かここだけ一部の構造物が撤去されている
最初の探索から8ヶ月経った今でも理由や撤去時期は不明
どうせ撤去するなら片面じゃなくて全面やればいいのに…

相変わらず構造物が老朽化している
今のままでも数十年くらいは保ちそうだが大事になる前に撤去もしくは補強したほうがいい気がする

南郊公園(運河埋立地)と南方貨物線(未成線)
さっきのは曲線美?だったが今回は直線美?となっている

なぜそこから植物が生えてるんだ?
虚無から生まれる植物なんて強すぎる
個人的にはかつて一世を風靡したド根性大根の樹木版説を推したい
(真剣に考えると鳥が持ってきた説を推してる)

この先の南方貨物線の様子はpart1を参照
そしてこの先には名古屋で最も新しい廃線跡が存在する…

東海橋から見た名古屋駅方面の様子
「昔はここから未成線が見えていただろう」と前回と同じことを思いこの場を後にした

時系列ではこの後名古屋港線の廃線跡を探索(更新日未定)

おまけ 駅ホームもどきの台など

part6の区間からpart1の区間への移動中、こんな構造物が
特に意味もなさそうなのになぜこんなものが?
そしてこの構造、鉄道面での既視感がすごい

まるで撮り鉄になったような気分になれる台
周りに人がいないことを確認しクズ鉄のモノマネをやってみた

こんな頭の悪い構え方できるのはここでしか再現できなさそう
実践したら社会的に死ぬから絶対できない

この時の私の脳内イメージはこちら↓

🤓📸ドケー💢 🤓📸
 🤓📸 🤓📸シネヨー💢
🤓📸オイ💢 🤓📸🤓📸
🤓📸🤓📸ハヤクイケー💢🤓📸
 🤓📸🤓📸
🤓📸 🤓📸 🤓📸

 🚲チリンチリーンwww

🚃🚃🚃🚃

撮り鉄(クズ鉄)コピペ

善良な撮り鉄の皆さんすいませんでした🙇

part1でこの区間を探索できなかったのは主にこれが原因
バリケードで塞がれていて当時は入れないものだと思ってた

目立ちにくいところに看板が設置されている
この地図を見た感じ信号まで完全に1本道でしかないっぽい

道路の向かい側の視点
part1を撮影していた当時はこれを見て今のpart6の区間をカットしたのだが、果たして間違えるのは当たり前だったのか?
疑問は残るがここで本編終了
(2024年9月撮影)

終わりに

今回は南方貨物線の名古屋貨物ターミナルから中川運河までの区間を探索していきました。
今回でついに全ての探索を終え、part1からpart6まで全ての記事が出揃いました。
年内には南方貨物線の探索を全てまとめた特大記事を作る予定です。
南方貨物線関係の記事はその時までもうしばらくお待ちください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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