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#46 莫大なテーマに立ち向かうとき

最近、このnoteでは僕がチームで仕事をする中で悩んだこと、実践したこと、感じたことを書かせていただいています。

具体的には、ここ3回にわたって
・自分のタスクリストづくり(#43)
・イベントの懇親会でのフード選び(#44)
・自社内でのプレゼン資料づくり(#45)
を通して学んだことをまとめてきました。
(最後にリンクを貼っているのでよければ読んでみてください!)

これまで例に挙げたものたちはすべて、割と何を制作・提案すればよいのかが明確にイメージしやすい例でした。

最近では上のような例とは少し違い、もう少しざっくりと自由に提案(というよりは発表に近いかもしれません)してくださいと言われることも出てきました。

たとえば、先月だと「コミュニティについてリサーチして社内で発表してください」というお題がありました。
内容はもちろん、いつどのような形式で発表するかも自由、という条件です。

新たな挑戦にワクワクしつつも、少し不安。まさにラーニングゾーンです。

まず、リサーチ(研究)と聞くと「エビデンスに基づいた、論理的な発表をしなければならない」という僕の常識のフィルターが働きます。

そうなると、まず今回のテーマである “コミュニティ” について、これまで世の中で言われている一般的な定義からインプットして、その定義にいたるまでの歴史や先行事例を調べあげて、、、
と、膨大な計画が頭の中に浮かんできました。
(これ、普段の仕事もしながら形にするとなると、発表できるのは早くても2ヶ月先くらいかなあ?)
と考えましたが、

いや、待てよ?

これ、僕の視点だけで考えると発表できるようになるのは2ヶ月先だけど、会社としてこのコミュニティについてのリサーチを知るのは2ヶ月先でいいんだっけ?

一度自分だけの視点から離れて会社の視点に立ってみると「これでは遅すぎる!」というのが僕の答えでした。

そもそも、今回 “コミュニティについてのリサーチ” を依頼されたのには、会社のコンセプトに共感してくれる人たちを増やしてコミュニティを創っていきたい!という会社の方針がありました。そして、今すでに共感してくれている人たちのための1回目のイベントは、テスト的にすでに企画しはじめています。

会社の目的とスピード感を考えると、一刻も早くリサーチをして役立ててもらえる方が良い!

かと言って、適当にリサーチして焦って発表して、あまりためにならなかったというのももったいない話です。

そこで、まず僕が考えたのは
自分にとっての完璧な発表を目指すのはやめようということです。
あらためて、発表することでどのような状態を手にしたいか?(Having)を考えたとき、
「田村くんの発表すごかった!」という感想で終わらせるのではなく
「うちの会社では具体的にどうしていったら良いかな?」という議論がみんなの中で生まれてほしいなと思ったからです。

そして次に、“コミュニティ” という大きなテーマの中でもある程度会社に役立ちそうな軸をもって調べることに意識を置いてリサーチをはじめました。
これは、先ほど理想に置いた「みんなの中で議論が生まれる」という状態(Having)の中に、
「うちの会社がどうしていくかに役立つ情報であること」を大事にするというあり方(Being)が含まれていたからです。

このように整理をしてから進めると、コミュニティという大きなテーマでも迷うことなく調べ、まとめていくことができました。
そして、結果的に発表のときも、みんなで「うちの会社にどう役立てられるか」の議論になり、会社として前に進む感じがありました。

今回の経験から学んだことは、
何を手にしたいのか?(Having)と
そのために何を大事にするのか?(Being)を明確にすることで
自然とやるべきこと(Doing)が見えてくるんだということです!

これからも、今回のようにざっくりと提案を求められることもあると思いますし、
特に少人数の組織なので、必要だと思うことは自分からどんどんと提案していきたいと思っています。
そんなときに、今回の学びを役立て、個人としてもチームとしても成長していきたいと思います!