
自分自身を知る⑤:天外流ワーク、私にもシャドーのモンスターがいた!
天外さんの本に添付されている「無意識層に巣くうモンスターたち」の図。
深層心理学や宗教の観点から詳しく説明されていて、わかりやすい。
最初の頃、シャドーのモンスターというのがピンとこなかった。
私は父が大嫌いだった。
父は、臆病者で被害者意識に凝り固まり(長男の自分が貧乏くじをひいた)、思いやりがなく、意気地なしで自己中で自分勝手、ケチで、でも他人には大盤振る舞い、ええかっこしいで、家族には不機嫌な態度なのに、他人には温和ないい人ぶる、世間体ばかり気にする女々しい人。というのが父に対する私の人物像である。
長ずるにつれ、自分が父にそっくりであることがわかってきて、「あーあ」と思いつつ、これが現実なんだ、とあきらめの境地で現実を受け入れてきたつもりだった。
嫌なことからは逃げ回り(自己否定、逃避型)、ひっそりと地味に、でも「ちゃんと」(←ああ、判断している!)生きてきた。
働いて遊んで…、というだけのことですが。
初めてこのシャドーのモンスター図を見た時、「私にはシャドーのモンスターいないもんね」と思った。
私は自分のネガティヴな部分を自覚している。
でも…、瞑想してもempty chairのワークをしても、イマイチ、現実変わらない。自分の心はけっこう平和で静かなのだけど…。
父みたいな人がちらほら私の視界に現れ、イライラする。
「えっ、あんたいつまで被害者のままでいるの?」「なに、この自己中なやつ」「こいつ自分勝手すぎる、何様?!」「なにしょーもないマウントとってんの、あんた」「なんで私があなたに、すっごーい!って言わなあかんの?私はなんとも思わないんだけど」「お前は二重人格か!」
どうしてだろう…。
天外理論によると、自分の内面が外側に現れる。
でもそれは無意識層に潜んでいるモンスターが現れるんであって、
私の場合は意識しているから…?ああ、わからん!
Non-judemental approachや鳥の瞑想をやり始めて、気づいた。
私は父にそっくりなこの自分のネガティヴな部分を自覚して、「絶対にこうなっていはいけない」と固く誓って生きてきた。
ええっー!めっちゃジャッジしてるやん!
臆病者はダメ!被害者意識、最低!甘えんな、自分でなんとかしろや!慈悲の心はないんか!人生で大事なのは勇気!自己中で自分勝手な奴は問題外、みみっちぃケチはカッコ悪い。人は人、私は私、他人の評価なんか関係ない!
私は自分のネガティブな性質を生涯かけて克服し、良い人間になってひっそりと清く生きようとしてきたのだ!(←ああ、めっちゃ判断している…)
ええ~、どういうこと!?
これってあれはダメこれはダメと自分を叱りつけているということなのか?