本屋では知り合いに会いたくない
高校生の頃、本屋さんや学校の図書室で、知り合いに会うのが嫌だった。
私の高校は、図書室の本を延滞してしまった時、その通知がまず担任の先生に渡されるシステムだった。それを先生から渡された時、すごく恥ずかしかった。別に、私が読んでいたのは普通の小説だったのだけど。
私はもともと、どちらかといえばおしゃべりな人間だ。でも同時に、「誰も知らない自分」の部分を持っていたいと思ってしまう。そんな私にとって、自分がどんな本を読んでいるか知られることは、頭の中を見られることと同じだと思っていた。「誰も知らない自分」の領域に、他人が立ち入ってしまう感覚だった。
でも不思議なことに、「誰も知らない自分」のことを、誰かに知ってもらいたい時がある。私、こんなこと考えてるんです。ねー、どう思う?ねーねー。そんな風に他人に絡んでしまいたい時がある。
だから、これから誰かに知ってもらいたい時は、このnoteに書こうと思う。ずっと文章を書きたいと思っていたから、というのもある。この「文章を書きたい」という気持ちも、また「誰も知らない自分」の1つである。
続くかはわからないけれど、好き勝手に書くから、好き勝手に読んでほしいなと思う。誰かに。
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