依存
何かにすがって生きている。
君にすがって生きている。
いつまでもいつまでも
自分すら信じられずに。
何かにすがって生きている。
心のどこかで叫んでる。
『自分は悪くない、悪くない』
どこかでそう思っていたい。
否定したくない、されたくない。
誰かに認められていたい。
何の意味にもなれないのは怖い。
誰か、何か、どうでもいいの。
もっと触って、深い心の奥底に。
心に抱けるだけの愛情、
そんなものはもう振り撒いた。
そして繰り返す、『君だけに』。
でもね、どこかでわかってる。
どうせ得られない、欲しいもの。
飽きっぽいクセもそのままで
いつも君の心に"僕"がいない。
握れる程度のこいつも手放せず、
誰かに見ていてほしくって
必死に動かした指は、
残酷な現実ばかり見せ付けた。
(もっと…もっと…)
そう信じたくて、シャッターを切る。
信じたい自分が見つからなくて
"僕"を誰かに探してほしくって。
何者かになりたくて
何者にもなれないだから
なれない"僕"にすがったままなんだ。