架空書籍紹介(176冊目~182冊目)
176冊目「AIイラスト集販売が副業に向かない理由」
AIイラスト集を多数kindle出版した著者による、このジャンルで成功することの難しさを説いた一冊。日々進化し続ける中他者との差別化を図るのが難しいこと、プレイヤーが多すぎること、読者側からしたら一人の作者に拘る必要がないことなど。
※実際にkindle出版済。AI美女イラスト集を10冊出した結果と、執筆中に2冊販売停止にしたことなど。
177冊目「執筆活動による脳内麻薬分泌痛み止め健康法」
痛みを抱えていても、原稿を執筆している最中は痛みが治まることを発見した作者による健康法の解説書。「書いている間は痛みが治まる」つまり書き続けている限り健康でいられると力説する。本書脱稿後に、作者は全身爆発して亡くなった。
※実際は執筆中の姿勢が体調を崩す原因ともなっていたので、現在はやや改善中。
178冊目「階段怪談集」
階段でだけ現れる故人の話、階段で会談中に解散する怪盗団の話、下位ドラフトから球界のエースに君臨した名選手の話、回覧板がだんだん積み重なる話など、途中から階段の怪談から離れていく怪談集。締めは死刑囚が十三階段を階段落ちで逃げることに成功する脱獄話。
※ダジャレネタはいまいち。だけど書いてしまうのが中年男性となった証拠である。年齢確認の際にはダジャレを言えばいい。よくない。
179冊目「薬剤師ロボット」
病人に必要な薬はロボットの手により調合され、一粒で病状を回復できる薬が作られるようになった時代の話。ロボットにより解析で作られた即効性の薬は空気に触れるとまずいため、患者に対して薬剤師ロボットからの口移しで与えられる。病気になりたがる者も増えた。
※「ロボットが人間に口移しで薬を飲ませる」なんて絵は絶対生成してくれない。
180冊目「子どもの作文例文集」
子どもが宿題の作文を書くのに困った際に利用する例文を多数収めた一冊。「水族館に行った話」「動物園に行った話」「祖父母を訪ねた話」「どこにも行かなかった話」「自作ゲームを作った話」「動画でバズった話」「パパとママの夜中のプロレス」など収録。
※試しにChatGPTに「子ども風の作文を200文字くらいで書いて」とお願いしてみた。
動物園に行った話
この前、ぼくはパパとママと動物園に行きました。ぼくが一番見たかったのはライオンです。でも、ライオンはすごく遠くでねっころがってて、ぜんぜん動きませんでした。パパは「王様だからな」と言いました。ぼくはそのあと、さる山を見ました。さるはずっとけんかしていました。パパとママが「さるみたいだな」と笑っていたけど、ぼくもたぶんそう思いました。帰りにソフトクリームを食べたけど、ぼくが一口食べる前にママがほとんど食べちゃいました。また行きたいです。
パパとママが夜中にプロレスごっこをしていた話
この前、夜中に目がさめたら、パパとママがプロレスごっこをしていました。ぼくの部屋から音が聞こえて、なんだろうと思ってのぞいたら、ママが「うるさい!」と言いました。でも、パパは「いや、もうちょっとだ」と言っていました。ぼくが「なにしてるの?」と聞くと、ママが「パパがプロレスのまねをしたいって言ったのよ」と言いました。ぼくは「ぼくもやりたい!」と言ったけど、ママが「もう寝なさい」と言ったので、しかたなくベッドに戻りました。ちょっとおもしろそうでした。
これは結構いけるかもしれない。
181冊目「生まれてこなかった子どもたちへ」
上の子と下の子の間にいた、それぞれ8週、9週で自然に流れた二人の生まれてこなかった子どもたちへの想いを綴った詩集。二人が加わった賑やかな室内、考案されることのなかった名前、いつまでもどこかにいるような感覚、などを綴っている。
※こちらはメンバーシップ様向け記事兼音楽随筆集として投稿。我が子らは、生まれてこなかった子どもたちの分まで遊んでいるのかもしれない。
182冊目「最期の詩集」
死の間際に書かれた詩を集めた一冊。編者は友人の死に立ち会った際に、彼の残した最期の言葉を詩の形にした。詩の出来に満足した彼は、詩を集めるため、大量殺人を犯すことになる。編者が逮捕されるまで、死の恐怖を綴る詩集としてベストセラーになってしまった。
※詩集ってコンセプトは大体うまくいかない。