
自分に合うものを見つける感覚
プロフィールにも書いたのですが子供の頃から映画が好きです。
学生時代もフリーター時代も暇さえあればTSUTAYAに行って映画を借りていました。
新作コーナーも準新作コーナーも、旧作コーナもアルファベット順に"A"から律儀に一枚ずつチェックしていました。(当時は主に洋画を見ていたので)
面白そうな映画があればマイナーな映画でも迷わず借りて見ていました。
では最近はどうかというと、
気になる映画があってもすぐにネットでレビューや評価を見てしまい、見ようか見まいか吟味したあげく結局見ないなんてこともしばしば。
若かった頃のように時間がないせいか、失敗したくないと思うからです。
つまり、直感的に映画を見れないのです。
映画は一本約90〜120分。
タランティーノ監督の映画なんて150分はザラです。(私は大好きなので短いくらいですが笑)
一日の自由な時間から差し引くと、決して短くはない時間を要するので絶対に失敗したくないと思ってしまうのです。
がしかし、だがしかしです。
失敗を恐れていてはなかなか良い映画には出会えません。
映画だけでなく飲食店も一緒です。気になったお店があったとしてもネット上での点数が悪かったのでやめようかな、となってしまいがちです。
飲食店で働いている自分がそうなってしまっているのだから他の人もそうだと思います。
でも点数が良い悪いではなく、映画も飲食店も自分に合うか合わないかが大事ですよね。
評価が高いお店に行ったけど好きな味付けじゃなかったなんてことありますよね。
逆に、期待してなかったのに意外と満足なんてこともあると思います。
別に点数の低い店に行けと言ってるわけではありませんが、たまにはネットの評価を気にしないで飛び込んでみるのも良いと思います。
そうやって見つけたお店の方が意外と長い付き合いになったりするものです。
ジャケットだけで惹かれて借りた映画を何回も見直すほど好きになったりする事ってありますよね。(私はあったので皆もある体で書いていますが)
禅の言葉にも"冷暖自知"という言葉があります。
何事も実際に自分で体験しないとわからないという意味の言葉です。
なんでも調べられる便利な世の中だからこそその感覚を取り戻したいですね。
ホドロフスキーのエルトポを手に取ったあの時の感覚や、
トマス ヴィンターベアのディアウェンディを手に取ったあの時の感覚を。