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⑤婚活への道 恥ずかしげもなく 

婚活とは・・・偉そうに語れる身では
全くもってありませんが、とにかく
こんな年になっても、箪笥の奥に隠した
はずの自分のエゴや欲望が、むき出しに
なって恥じ入るばかりです。

お相手には特に希望はありません、などと
カッコつけて相談員の方に見栄を張っていたにも
かかわらず、お見合いの時にお相手の腕時計を
チラ見して、ドンキで売ってるような派手な
ファッション時計ってどうよ・・・とか
値踏みしていました。

いや、ロレックスでないと困るんです、とか
いうわけではないんです。
それだったら、いっそ休日のお父さん
ファッションでいいんです!
シャツをグレー味のスラックスにイン!させて、
バックルが金で黒皮の背広のベルトで
いいんです!
ファッションはよくわからなくて・・・と、
恥ずかしそうに言ってくれる方のほうが、笑顔で、
「ウフフ、大丈夫ですよ ♪ 」って余裕で
受け止めて、大人の女性ぶれるんです!

って、なに偉そうに言うとるねん!
アンタはいったい何様やねん!

私がお酒好きなので、デートで蔵元巡りツアーを
申し込んでくださった方がいました。
私は利き酒師の資格を取るほど(無類の)
酒飲みで、その方が自分もお酒が大好きだと
おっしゃっていたので、心遣いが嬉しく楽しみに
していました。

最初の蔵に着いた時から私は戦闘モードになり、
試飲のお酒はすべて飲み干し、更にはそこでしか
飲めないようなお酒を注文しまくり、
(勿論自腹で)
酒蔵の方とマニアックなトークを炸裂させて、
お相手を置いてきぼりにしてしまいました。

dorianちゃん、強いね~と、あきれた表情で
言われ、だんだん目に生気がなくなって
いかれたのが忘れられません。

ありのままの自分を見てほしい、なんて
おこがましい。
ありのままの自分は一番よくわかる形で
ダーッと足元に漏れ広がっていたのでした。







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