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ジンズー
2020年4月29日 19:45
咲良はこの日、友人が務めるジャスバーに足を運んでいた。 何人かの歌い手を集めた小規模なライブだった。 そこで、トップバッターで弾き語りをしていたのが、「真司」との出会いだった。 彼の歌詞は粗いのだけれども、人間の奥底に秘めた感情を恥ずることなく素直な歌詞にしていた。 そして、ジャズバーの店内に溶け込むアコースティックギターの奥深いメロディ。 真司の歌を聴いて、咲良は目の奥が