ピアノを弾くのが苦手だった
こんばんは、ドレミです。
これまで私の過去について少しずつお話ししてきました。
私はピアノを弾くことが苦手でした。
自信をもって弾いたこともありません。
しかもかなりのあがり症です。
音大時代の人前で弾く機会に、特に大きなミスもなく、音楽的な内容を考えながら自分の音楽に没頭して弾けた時に師匠から「あなた!弾けたわね!!」と驚かれるほど(笑)
ですが、ピアノをここまで続けてきて、ピアノが好きだということを、そしてピアノが私の人生とは切り離せないアイデンティティであることを受け入れることができて楽になりました。
これまでの長い道のりを振り返ると、上手くならなきゃ!という焦りから、ピアノから離れる時間が怖くて、旅行にも行けず友達と遊びに行くこともせず、お昼ご飯さえもピアノの椅子の上で食べていた時期もありました。
誰からも強いられないのに、自ら強迫観念で追い込んでいた日々は空回りばかりで、本番で上手くいったためしがありませんでした。
実際、毎日が練習日で「休む時はサボる時」と思って生活していましたが、それよりも、「オフの日」をしっかりつくって旅行も行くし、友達とお出かけもする、家でゴロゴロ過ごす日もある、そうなってからの方がよく弾けるようになりました。
綺麗な景色を見て、美味しいものを食べて、良い空気を吸って、色んな感情をもつ方がよっぽどいい音楽ができる、今ではそう思います。
私はたいして弾けないし。
そう思って、何度かピアノから離れようとしたこともありますが、結局離れることができず、気づけばすぐに練習していたので、「私はピアノが好きなんだ、ピアノを弾くのが私の人生」そう思い直して、「いかにしてピアノと仲良く付き合っていくか」そう考えるようになったのは大学院を出て2年目の頃です。
25歳までの私はとにかく自分を追い込んで練習をする生活をしていたので、その後しばらくは「オフの日」を作るのか難しかったです。
長年の生活スタイルを変えるのには、かなり時間がかかりました。
2〜3年ほどの月日をかけてオンオフをメリハリつけて過ごせるようになり、ピアノと程よい距離感で接していくうちに見えてくる景色が変わってきました。
そんな私だからこそ、YouTubeのドレミのピアノ教室は第2章に入り「楽しく学ぶ」をモットーにすることにしました。
第1章の「途中で取り残されてしまわないレッスン」ももちろん継続しつつ、もっと楽しく、そして楽しい中に学びを持って。そんな内容を皆さんにお届けしたいと思っています。
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