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朝日杯FSの戦評 ~末脚勝負の結果~

朝日杯FSを簡単に振り返ります。

◆ レース展開
1番枠のダイシンラーがスタートで少し後手を踏むも、そこから押されて先頭に立ちます。坂のある京都競馬場固有の特性もありますが、400~1000mは200mのラップがいずれも12秒台、1000m通過は60.4秒と、阪神競馬場で行われた昨年より2秒遅かったです。

勝ったアドマイヤズームは好スタートから抑え気味に2番手に付けます。
2着のミュージアムマイルは加速がつかず、スタート直後は最後方になりますが、そこから内ラチ沿いをスルスルと3~4番手まで上がっていきます。

4コーナーを回った直線の入り口では、これら3頭とトータルクラリティの4頭が横一線になりました。
内から2番目のアドマイヤズームが突き抜けて快勝しました。
ミュージアムマイルは外から被せてきたトータルクラリティを弾き飛ばして進路を確保し、良い脚を使いましたが、2.5馬身遅れた2着でした。
3着には、G1初騎乗となった新人の吉村騎手を背に、ランスオブカオスが後方から突っ込んできました。

結果的には、上り600mを最速で駆け抜けたアドマイヤズームが1着、同じく2番目に速かったミュージアムマイルが2着、同3番目に速かったランスオブカオスが3着と、末脚勝負の結果になりました。

◆ アドマイヤズーム
好スタートから、好位をとり、先行しながらも上り600mを最速で走り切っています。レースセンスも能力も非常に高いことが伺われます。
間違いなく、来年のNHKマイルのチャンピオン候補ですし、秋には古馬との戦いや海外遠征での活躍が期待される逸材です。

全くの独りよがりの希望ですが、2000mも対応できそうな感じなので、皐月賞には出走してほしいなぁと思っています。
勝手言ってすいません。

◆ ミュージアムマイル
2着になったミュージアムマイルはスタートで出遅れたことが響きました。しかし、向正面でポジションを上げるために脚を使ったのに、最後も確りと伸びてきており、実力はなかなかのものです。

レース後の関係者コメントを読むと、名前はマイラーですが、もう少し長い距離の方がよいのかもしれません。

昨日は、2着で収得賞金の上乗せができたことで、今後のローテーションも組みやすくなったと思います。彼もまた来年のクラシック候補だと感じました。

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