朝日杯FSの結果　～来年のマイルG1へ、ズームイン！～

朝日杯FSを勝ったのはアドマイヤズームです。好スタートから好位に付け、上り600mを最速で突き抜けた快勝劇です。

◆　1着　アドマイヤズーム
彼は10月のデビュー戦こそ4着でしたが、2戦目の未勝利戦で勝ち上がり、昨日は3戦目でした。
友道調教師や川田騎手によると、彼の父がマイル王者のモーリスということもあり、彼の本質はマイラーとの見立てです。
そのため、昨日時点では、来春の目標はNHKマイルに置く予定のようです。

昨年の朝日杯FSの優勝馬ジャンタルマンタルは、皐月賞で激走（3着）した後に、NHKマイルに進み快勝しています。
それだけに、アドマイヤズームが最終的にどんなローテーションを組むのか注目されます。

◆　2着　ミュージアムマイル
彼はスタートで出遅れ、一度は最後方まで下がります。しかし、C.デムーロ騎手が促すと内ラチ沿いをスルスルと上り、アドマイヤズームの斜め後ろのポジションを取りました。

彼は昨日のレース前までで3戦2勝、3戦とも上り600mを最速で走破している末脚が武器でしたが、昨日はアドマイヤズームの末脚に敗れました。
それでも、直線入口で外側から被せに来たトータルクラリティを弾き飛ばした身体の強さや勝負根性はなかなかのものでした。

◆　3着　ランスオブカオス
3着には9番人気と人気薄だったランスオブカオスが入りました。彼は2週間前に新馬勝ちしたばかりです。

鞍上の吉村騎手は今年デビューのルーキージョッキーで、昨日が初めてのG1騎乗でした。
しかし、落ち着いた騎乗で、後方からの競馬となるも、直線で上手く進路を見つけて伸びてきました。

◆　アドマイヤズームの実力
朝日杯FSを見ると、アドマイヤズームはかなり強いです。昨年のジャンタルマンタルが内側に閉じ込められながらも、操縦性の高さを見せてなんとか勝ち切ったのに比べると、かなりの楽勝でした。

しかし、どちらの方が強いのかというと、未だよく分かりません。それだけに、次走がとても楽しみになりました。