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今週末の重賞の紹介 (阪神JF、中日新聞杯、カペラ S)
今週末は中山、中京、京都の三場開催、そして2歳G1が始まります。
2歳G1の第一弾として、日曜日に第76回阪神ジュベナイルフィリーズが行われます。
そのほか、土曜日には第60回中日新聞杯、日曜日には第17回カペラステークスが行われます。
◆ 中日新聞杯(芝2000m @中京 G3ハンデ)
ハンデ戦ということもあって強豪馬は参戦を控えます。そのため、重賞常連馬が重賞初制覇や、久しぶりの重賞勝ちを収める印象です。
過去10年の勝ち馬は、4歳が4頭と最多、あとは3歳、5歳、6歳がそれぞれ2頭ずつです。今年も3歳から7歳までのメンバーかエントリーしています。
ただし、過去20年で牝馬が勝利したのは1回だけと、なぜか牡馬有利です。今年もエリ女を回避したシランケド(4歳牝)などがジンクスを破ろうと、参戦予定です。
◆ カペラ S (ダート1200m @中山 G3別定)
カペラ Sは年末のダートスプリントの重要な一戦です。
昨年の優勝馬テイエムトッキュウは苦労しているものの、それ以外の過去4年の優勝馬は、その後に重賞制覇しています。
つまり、ダートスプリンターにとって、大切な出世レースです。
今年注目しているのは、連覇で重賞2勝目を狙うテイエムトッキュウ(6歳牡)と、東京盃優勝・JBCスプリント2着のチカッパ(3歳牡)です。
チカッパがカペラSで再び古馬を負かすと、次世代のダートスプリント王候補に名乗りを上げることになります。
チカッパ以外にも、多くの3歳馬がエントリーしています。中でもインビンシブルパパは南半球(オーストラリア)生まれなので、他の3歳馬より半年年下という変わり種です。
◆ 阪神JF (芝1600m @京都 G1 2歳牝馬限定)
1992年より最強2歳牝馬決定戦に変更され、その後は毎年多くの名牝を輩出している注目の一戦です。
近年でも、ソダシとサトノレイナスが大熱戦を繰り広げたり、ナミュールが思いっきり出遅れて苦杯を舐めたり、リバティアイランドが三冠の足場をつくる快勝劇を演じたりと、後に続く物語があります。
今年の最大の注目点は、史上初めて海外馬の参戦があることです。米国から、メイデイレディが来日しました。
彼女は先日のBCジュベナイルターフ(1600m)2着とマイルの実績もあり、しっかり勝ちに来ています。
彼女を管理するジョセフ・リー調教師の奥様は、往年のダービージョッキー加賀武見・元騎手、調教師の娘です。ジョセフ氏も加賀厩舎で一時期働いていたことがあるとのことです。最近になって、この話しを知って驚きました。
迎え撃つ日本勢の筆頭は、アルテミス S優勝馬のブラウンラチェットです。彼女は3歳ダート世代トップのフォーエバーヤングの妹です。
そのほかにも、ファンタジーSの大激戦を制したダンツエランと、2歳馬に思えないおませなランフォーヴァウ(デイリー杯2歳S優勝)の2頭の重賞勝ち馬も参戦します。また、ダンツエランと大激戦を演じたモズナナスターとベルビースタローンも参戦してきました。
楽しみな一戦に仕上がりました。