阪神JFの結果 ~岩田望騎手悲観の初のG1優勝~
アルマヴェローチェが直線大外を突き抜け、快勝しました。
鞍上の岩田望騎手は61回目のG1騎乗で、悲願のG1初勝利を上げました。
◆ アルマヴェローチェ
彼女は昨日で3戦2勝。敗れた札幌2歳Sはハナ差負けの2着でした。その時、騎手の指示に素直に、素早く反応する操縦性の高い、センスのある馬だとの印象を受けました。
昨日も高い操縦性能を見せ、今回初騎乗となった岩田望騎手もレース後のインタビューで、彼女のことを「操縦性の高い、センスの良い馬」と評していました。
過去10年の阪神JFの勝ち馬のうち9頭が桜花賞に出走、全馬が4着以上となっています。札幌2歳Sと阪神JFの走りっぷりを見ると、彼女も来春の中心馬になると思います。
◆ 岩田望騎手
デビュー6年目、G1挑戦61回目でのG1初優勝です。
今春に菱田騎手、津村騎手、菅原騎手の3名がG1初優勝を果たしましたが、岩田望騎手もその波に乗れました。
インタビューで、嬉しさを表していたのを見て、こちらも微笑んでしまいました。
◆ ビップデイジー
2着には小柄なビップデイジーが入りました。彼女は阪神JF前まで2戦2勝でしたが、毎回小気味の良い末脚を披露しています。
昨日も4コーナーを回った時には内側にいましたが、幸騎手がとても上手く外側に展開。その後はアルマヴェローチェと並走し、鋭い末脚で抜け出しました。
◆ ブラウンラチェット
彼女は小柄なのですが、さらに昨日は前走から12㎏減の428㎏と、最軽量での出走となりました。その時点で不安が募ったのですが、結果も16着でした。
道中から引っ掛かった感じでしたので、体調が整っていなかったのかもしれません。
幸いにもアルテミスSを勝利しており、収得賞金はそこそこあるので、先ずはユックリ身体を癒して体調を戻し、来春に再び会えればと思います。
◆ メイデイレディ
道中好位につけ、直線では中ほどの良い進路を確保したように見えましたが、そこから伸びきれませんでした。
長距離輸送、異国の慣れない空気感に加えて、初めての右回り、戸惑うことが多かったのだと思います。
しかし、彼女の参戦が今年の阪神JFに美しい彩りを付けてくれたことは間違いありません。来日して頂き、本当にありがとうございました。