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2025年 ダートマイル界 〜空席の王位を争う一年〜

今日は23年、24年と国内では無敗だった絶対王者レモンポップが引退し、王の席が空いたダートマイル界の紹介です。
今年は誰が玉座に座るのかを争います。

(1)昨年末の時点
ダートマイル絶対王者のレモンポップを負かそうとライバルが挑戦するも、彼は全ての挑戦を退け、王者のまま引退しました。

それでも、昨秋はレモンポップだけではなく、挑戦者も光り輝きました。いま思い起こしても、ペプチドナイルが真っ向勝負を挑んだ南部杯、ウィルソンテソーロがハナ差の勝負に持ち込んだチャンピオンズカップ。いずれも素晴らしいレースでした。

(2)年始の動向
上半期には、2月のフェブラリーSと、5月のかしわ記念の2つのダートマイルG1があります。
今年は、下記する優駿たち以外にも、スプリント界や中長距離界から参戦するメンバーもおり、マイル戦線はとても華やかになると予想されます。

一方、これは全くの私見ですが、今後ダート界も芝の世界と同じく、マイルの世界が独立していく可能性があるとも思っています。基本的にはスプリントにも2000mにも目もくれなかったレモンポップは、その象徴だと思っていました。
彼がいない今年のフェブラリーSは、今後のマイル界を占う意味で注目の一戦です。

(3)今年の希望
今年は群雄割拠、百花繚乱の乱世です。今年は1年かけて、次の王者候補が何度も戦い、下半期には次の王者、或いは王者候補が決まってくることを希望します。
取り分け、若手がドンドン台頭してきてくれるとワクワク感が増します。

(4) 王位を狙う各馬
現時点での最有力は昨春のG1を制し、秋も好走を続けた、ペプチドナイルシャマルです。一方、若き挑戦者も頭角を現しつつあります。以下で、列挙します。

シャマル(7歳牡):昨年のかしわ記念優勝馬、全10勝のうち1200mと1400mで9勝と、スプリント適性も高い実力馬。

ペプチドナイル(7歳牡):昨年のフェブラリーS覇者。南部杯でのレモンポップとの一騎討ちは昨年のベストレースの1つ。

ウィリアムバローズ(7歳牡):昨年はG2で2勝するも、G1の壁に跳ね返された。今年は同期馬に負けず、G1初勝利を目指す。

・ガイアフォース(6歳牡):昨年はフェブラリーS2着、安田記念4着とダートと芝それぞれのマイルで好走。

ミックファイア(5歳牡):23年の南関三冠馬、その後強豪との戦いで勝ち星をあげられていないが、マイルでは好走。

エンペラーワケア(5歳牡):ダートでは9戦7勝(含む重賞2勝)2着2回という、レモンポップの後継馬の第一候補。次走フェブラリーSでの超一流馬との初対決に注目が集まる。

ペリエール(5歳牡):3歳時にユニコーンSを勝った時、この世代のNo.1マイラーだと思う。その後2着、3着が続いており、今年は飛躍の年としたい。

ヤマニンウルス(5歳牡):前走で初めて敗れたものの、彼の潜在能力への期待値は依然高い。ロマン溢れる大型馬の本格化に期待。

ミッキーファイト(4歳牡):強い4歳世代の一角。適性距離は未だ分からないが、春はフェブラリーSから始動する予定。

上記の各馬以外にも、後日紹介するダート中長距離界からも、絶対王者がいなくなったダートマイル界に参戦してくる強者がいると思われます。
ダートマイル界は空席になった王座の地位を狙った、多士済々のメンバーが集う、注目の世界です。

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