雨はご飯と味噌汁と魚の煮付けに容赦なく降りかかる。
わたしは本を好んで読むタイプだと
思っているし、幼少期より様々な
ジャンルに満遍なく手をつけてきた。
昨年の春まで、2年半という短期間
ではあったものの近所の大学の図書館
で働いたりもした。いっそのこと司書
の資格を取得しようかと考えたことも。
いつの頃からか、まるで人が変わった
ように読むジャンルが様変わりした。
サブカルチャーの世界だ。
それまではずっと、読書はアウトプットの
為のインプット的な知識を詰め込む手段
として捉えていたところもあり、比較的
小難しい本を読んできたように思う。
もし仮に?心に残った本は何ですか?
選書などお願い出来ますか?と言われた
として...膨大な本を読んできた割には
印象に残ってる本が圧倒的に少ない
ことに気付く。
大概、読書してる時の人の顔って
眉間にシワ、無表情、涙目だったり、
どの瞬間を切り取っても絵になる
シーンだったりすると思うのだが、、、
吹き出し笑いどころか我慢できずに
爆笑してしまう本がこの世に存在する
ことを知って以来、わたしにとって
読書は学びから娯楽へと変化した。
漫画ならまだわかる。
活字のみで腹を抱えて笑うなんて、
今日に至るまでの読書歴はいったい
なんだったんだ!!と思うほど、
カルチャーショック以外の
何ものでもなかった。
読書という名の沼に完全にハマった感。
活字レベルで人を笑わせられる!!
なんてなんて素晴らしいんだろう!!
そんなに難しい文章を使ってるわけ
でも、普段、誰もが日常的に使ってる
はずの言葉なのに、こればっかりは
正直、その書く人のセンスなのかな。
けど。そういったセンスをお持ちの
方々の本を読むことで自然と鍛え
られていくだろうと信じたい。
これはカレーではない。
なにか似ているものを考えたけれど、
これまで食べた何にも似てない。
2口目、3口目と口に入れたところで
妻に「 出よう 」と告げた。
妻はなにも言わずに私に従った。
あんころごはん より ( リクロ舎 )
お腹いたい 笑
さまざまなガラクタに混じって、
ご飯と味噌汁とおかず
( 魚の煮付け )のセットがデン、
と路上に置かれていた。
そこに手書きのマジックの
「 百円 」の文字。
なにか大きなものと対峙するように
しばらくの間、腕組みをして、
それを眺めていた。
雨が降ってきた。
雨はご飯と味噌汁と魚の煮付けに
容赦なく降りかかる。
あんころごはん より ( リクロ舎 )
映画『 ショーシャンクの空に 』を
思い浮かべずにはいられない 笑
日本語ってやっぱり極めたら
凄いかもしれへん。
もっとユーモア溢れる言葉を
自由自在に使えるように
わたしもなりたい。
切に!!
【 あんころごはん 】
https://hohohozazaza.stores.jp/items/5ff17566f0b108602382d944
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