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ドラると 妄ツイ
2024年12月31日 17:00
「私から見える世界はモノクロだった。」小さい頃の私を抽象的に簡潔に表すならば、この表現が妥当だろう。私はこの世界の何もかもがつまらなかった。だって、嘘まみれだったから。この世界には嘘がありふれている。小さい頃から、人の表情を見て何となく嘘をついていると分かってしまう私は、すぐにそれを理解した。家とその周辺地域、そして学校という小さな空間と、テレビの向こう側に広がる華やかな空
2024年11月14日 19:21
強い日差しが公園の地面を照りつけ、反射した光が熱線と共に身体を包むような、とある真夏日。私は、生涯の相棒と出会った。ソイツは、別に腕っ節があるわけでもないのに、自分が信じる正義を貫く。堂々とした振る舞いで、弱き者を助け、悪を許さない。まさに英雄のようなソイツは、何が強いって、心が強いんだ。たとえ、目の前に大きな壁が立ち塞がっても、どうしようもないような巨悪が現れても、その強い心
2024年10月31日 22:22
夏休み中旬朝起きると、やけに外がうるさかった。私は何事かと思い、リビングに行くと、お母さんが思い詰めた表情をしていた。『これ、なんの騒ぎなの?』『ふぅ…どうやら、向こうが痺れを切らしたみたい。』例の男達が家の周りを囲んで、怒鳴り散らかしてるようだった。『そういう事か…』『ごめんね。私がもっとしっかりしていれば…もっと頑張っていれば…』『…』私はお母さんの言葉に何
私は弱い…私は何もできない…誰にも抵抗できず…誰にも自分の思いを伝えられず…ただ、流れに身を任せて…ただ、我慢するだけ…誰にも頼れない。だって、誰にも、迷惑をかけたくないから…私は弱い…これは、そんな私に大好きな人ができるまでの物語。小さい時は、友達もたくさんいて、一緒に遊んでいた。人も好きだったし、人と話すことも楽しかった。でも、いつぐらいからだろう…
2024年10月12日 18:58
1話突然ですが、僕は、乃木坂高校2年生、"灰崎謙心"。ここでは、僕の日常をご紹介したいと思います。と言っても、僕の日常が特別なのではなくて、僕の周りが変なんですけどね笑それではまず、僕の日常が楽しくなった、始まりの物語から…◇◇◇◇◇11月の中旬のある日朝1年3組教室ピンポンパンポーン「1年3組の灰崎謙心君。生徒会室まで来てください。繰り返します…」