日々是エッセイ 「逃げる駐車券、隠れるキップ」
私はよくモノを無くす。
会社では、ボールペンを毎日のように無くし、自分で書いたメモを無くし、人に書いてもらったメモを無くし、書類を無くし、取引先の名刺を無くす。
いつも困っているが、それが当たり前になり過ぎて、もはや諦めている。
「無くしたボールペンが出てきたことがない」という話を同僚にすると、「きっとファンがいるんですよ」と返されたので、30半ばで既婚で美人でもないくせに、図々しくそれを鵜呑みにするようになった。
家では、メガネとケータイをずーっと探し回っている。
メガネをメガネケースに入れないという新習慣を手にしてしまった結果、よく床に転がっている。
探し回っているとそれを踏んで見つけるという場合が多い。
「床に置いちゃダメだよな」その時は反省するが、なぜかまた忘れて床に置く。
また見つからない。
そしてまた踏んで見つける。
そのループ…
メガネに人格が無くてよかった。
むしろ、ケータイにもリモコンにもボールペンにもメモ帳にも・・・無くてよかった。
人格があったら、雑な扱いをされたモノ達から、いつか復讐される。確実に…
とにかく、暇さえあれば無くしモノを探し回る、それだけで目の回るような日々。
会社に「探しもの係」という係があれば、私は適任だと思う。
なぜなら、誰に言われるでもなく毎日積極的に活動しているからだ。
「OK google 私のメガネを探して」
「すみません、よく分かりませんでした」
何が分からないのだ!お役立ちロボなら主人の役に立つことをしなさい。
そして納得できないのが、お気に入りで高価なもの程、帰ってこない。
きっと、誰かがこっそり盗んだに違いない。
私は自分がモノを無くす人間だと知っているが、高価なモノだけは、すぐ「盗られた」と思う。
実際、人を信頼していないのかもしれない。
だから、自分が高価なモノを持っている場合、あまり人に見せないようにしている。
腕時計を自慢気に見せてる人、あれ、信じられません。(東海林さだお先生風)
さて、ここまで書いて自分がどれだけ無くしものをするかはお分かりいただけたと思います。(雑な人間だとも・・・)
ただ、まだこれまでの文中に無くすモノトップ1、2は入って来ていません。
さあ、何か分かりますでしょうか?
HSPは秒で分かりますね。
答えは、はい。そうですね。題名に入っている2点です。
駐車券とキップです。
この2点、無くさない人が信じられません。
私の無くしモノ歴から言及しますと、小さいモノ、色んな場所で使うモノ、臨時のモノ、定位置の決まってないモノが無くしやすいモノであると言えます。
小さくない洗濯機…無くしようがないでしょう。
臨時に使う修正テープ…無くすでしょう。
使う場所は台所、包丁…無くさないでしょう。
定位置のないメガネ…無くすでしょう。
という感じである。
駐車券、キップの特徴はというと、小さい(薄い)、色んな場所で使う、臨時、定位置がない。である。
無くすモノの特徴とバッチリ合致しているのである。
改札前でキップを探すのは私にとっての日課。
まずジャケットのポケットを探す。
無い。
ズボンのポケットを探す。
無い。
バッグのポケット全部探しても。
無い。
そうか!財布の中だ。
無い。
さては…ズボンの前ポケットだな。
無い…
あとは、えーと、えーと、思い出せ〜
手に持ってて、電車がガタンと揺れて、危ないなと思って、シャツの胸ポケットに…
あ、あったー!涙
飽きっぽい私が飽きることなく、いっつもこの探しモノ音頭を踊っています。
そして駐車券。
キップより大きいので比較的見つかりやすいと思いきや、自分で持っている場合と駐車券補助を貰ったときに店舗に置いてきた場合と車の中に置いてある場合があり、探す範囲は意外と広大だ。
車の場合、ドアポケットか、ミラーか、ダッシュボードの上か、置いた場所は分からないが、どっかから滑り落ちて、見つからなかったことが数回ある。
そして、後に見つかったことはない。
どこへ行ったかまったくナゾである。
足が生えて逃げていったとしか考えられない。
私は駐車券が逃げたせいで、駐車場に数千円もの大金を支払うハメになるのだ。
行きは意気揚々と停めさせて、帰りにこんな仕打ちを受けるなんてあんまりだ。
駐車場と駐車券がグルになってサギをしていたに違いない。
なんてことだ。騙された!
もうこの駐車場には来ない。絶対に。
そんな決意の中、渋々お金を払って、駐車場を出ると日が暮れていた。
ああ、夕日がきれいだな。
明日も頑張ろ。
無くしモノ歴に新たな歴史を刻んで、肩を落として帰る夕暮れでありました。
今回、イラスト付きでエッセイ風で書いてみました。
ここまで読んでくださりありがとうございます^_^
HSS型HSP、ADHDの方、そしてすべての人が自分らしく楽しく生きていけますように。
コメントも頂けたら嬉しいです!